麻酔セミナー💊
2022年06月10日
こんにちは!獣医師の山野です。先日石塚先生による麻酔セミナーを受講しました。
今回のテーマは鎮痛薬でした💊
普段私たちは麻酔をかける時に、動物を眠らすことにプラスして鎮痛薬を投与しています。麻酔中は眠っているので「痛い!」を認識されなくても、手術中に記憶されてしまい、麻酔から目覚めた後に「痛い!」を感じてしまうことになります。つまり手術中にきちんと痛みの管理を行うためには、必ず鎮痛薬の併用が必要になります。今回は鎮痛薬をどのようなタイミングで投与するのか、どんな鎮痛薬を投与すれば動物の負担を減らせるのかということについて学びました✏📖
たくさん教えていただきましたが、一部を抜粋してお伝えすると、麻酔前に投与する鎮痛薬としてメデトミジンという薬があります💊メデトミジンは鎮痛を補助するような薬で、料理で言う味の素のような位置づけにあります。麻酔前に使う以外にも、さあこれから皮膚を切るぞ!のような「痛い!」を生じるタイミングの前に使うことで、手術中の痛みをより抑えることができます🙆♀️しかし副作用として徐脈作用や呼吸抑制作用があるので、使用したあとはバイタルをしっかりチェックする必要がありますし、重度の「痛い!」には他の鎮痛薬が向いてる時もあります💊
このように、手術前、手術中そして手術後の、どのステージでどういうタイミングでどの薬を使うのが効果的なのか?について、常に頭の中で考えながら麻酔管理をしています。
今回学んだことを生かして、動物から少しでも負担を除けるように、痛くない手術を目指したいと思います!

