こんにちは、獣医師の足立です🐰
当院のリハビリ専門外来で診察をしている理学療法医の小笠原先生によるリハビリセミナーが始まりました✨当院のリハビリチームのメンバーが、セミナーを受講させて頂きました!
まず、動物リハビリテーションで何ができるのか?から始まり、入院患者のリハビリテーション、そして実際に当院でよく入院する疾患の子に対するリハビリの考え方、実施の仕方を教えていただきました!
動物リハビリテーションとは、ライフスタイルの再構築のことをいいます。その子らしい、犬らしい、状態に戻すことを目的とし、ご家族を幸せに導く手助けをすることをいいます🌟痛みがないか、どこに障害があるか、普段通りの生活が送れているか、生活環境などを評価し、目標を設定し、どのようにリハビリを進めていくか治療方法を決定していきます。リハビリを進めていくとその都度その子の状態が変化していくので、短いスパンで評価、目標設定、治療の流れを変えていきます。リハビリが適応となるのは、普段の生活に影響があったり、健康状態の悪化によって運動機能に障害が出る全ての疾患が当てはまります。整形外科疾患や神経疾患の子がリハビリ適応となるイメージが強いですが、内部障害疾患や加齢に伴う変化のある子もリハビリ適応となります✨
入院患者のリハビリテーションでは、この子がゆっくり休めているか?痛みを感じているか?快適に過ごせているか?衛生管理ができているか?栄養管理ができているか?退院時の目標に到達できるか?を常に考える大切さを教わりました!動物の日常動作、食べる・寝る・排泄・遊ぶなどの補助や、褥瘡ができないよう予防の徹底、またリハビリの1番の敵となる痛みの評価と管理について学びました。
当院でよく入院する疾患の子に対するリハビリでは、今回は前十字靭帯断裂の際に膝関節の安定化を目的として実施されるTPLO法の手術をした子に対する、痛みの評価、入院時の日常生活動作の評価、手術直後の理学療法ケアについて、一緒に考えさせていただきました。入院中にできること、退院してからのリハビリの考え方も教えていただいたので、これからどんどん取り入れていきたいと思います!
また椎間板ヘルニアの手術をした子に対する理学療法に関しては、実習もさせていただきました!スタッフのワンちゃんにお手伝いしてもらいました🐶
感覚刺激の仕方を教えていただいたのですが、力の加減が難しいです。強すぎても弱すぎてもダメなので、その子に合った刺激が必要となります。
今までの知識を再確認、またリニューアルできたので、どんどん新しい知識、技術を取り入れていきたいと思います✨日々の生活動作に変化があった際には、お気軽にお声かけいただければと思います😄まず、病気がないか確認させていただき、病気があった場合にはその治療を優先しながらできるリハビリを考えさせていただき、病気がなくても加齢などで変化があった場合には、その子に合ったリハビリを一緒に考えさせていただけたらなと思います🐾