セミナー参加報告

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眼科セミナー

2017年11月22日

こんにちは、獣医師の森本です‼︎
先日、眼科のセミナーに行ってきました!
今回は点眼薬について色々と学んできたので、点眼薬の取り扱い方についてお話しをしたいと思います。

 

〈点眼薬の保存方法〉
点眼薬の適正な保存温度は1〜30℃と言われています。
しかし、最近の日本の気候では夏になると室温が30℃を超えてしまうことがあります。
30℃を超えた室温で点眼薬を保存すると点眼薬の中の成分が劣化してしまい本来の効果を発揮することができなくなってしまうことがあります。
なので、夏場は点眼薬を冷蔵庫にいれて保管するのがいいでしょう。
同様に、軟膏タイプの点眼薬も暖かいところに保管しておくと水っぽくなってしまい本来の効果を発揮することができなくなってしまうので注意しましょう!
さらに、点眼薬の中には遮光が必要なものもあるので、点眼薬を使用しない時は付属の遮光袋にいれて保管するのが好ましいです!

 

〈点眼するときの注意〉
動物達は冷たいものを目に入れられるとビックリしてしまいます。
なので、点眼薬を冷蔵庫から出した後には、人肌に温めてから使用すると動物達の眼に優しく、点眼が苦手になることを避けられるでしょう!
さらに、点眼するときは動物の後ろから白目に向かって点眼すると効果的だと言われています!
また、軟膏タイプのものは綿棒などの先に薬をつけて結膜嚢に薬を塗るのが効果的です!

 

〈点眼した後の注意〉
点眼した後はおやつや動物の喜ぶことをしてあげて、点眼=楽しい事と教えてあげると動物達も点眼に慣れてくれます。
また、誤って点眼薬が目の周りについてしまった場合は点眼薬自体が眼の周りの皮膚炎や脱毛の原因になってしまうことがあるので、コットンなどで優しく拭き取ってあげましょう‼️

 

こういった点眼薬の正しい取り扱いが1日でも早い動物達の治癒に繋がるので、飼い主様達にも是非ご協力をお願いいたします。
また、現在点眼でお困りのことがありましたら気軽に私達スタッフにご相談ください。

 

最近、寒くなってきた影響で家の猫達の毛がふさふさになってきました!
見た目も夏に比べてモフモフになったので、より可愛らしさが増した気がします‼️

写真は暖房の直下を陣取っている、こむぎさんのリラックスタイムです。

エキゾチック動物セミナー

2017年11月11日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

 

東京でも、先日木枯らし1号が吹いたようです。

 

足早に冬に向かっていきます。
今年も残すところあと少しになってきました!
皆さん、やり残したことがあれば、今がチャンスです。

 

先日、品川で行われた、エキゾチックペット研究会のセミナーに参加してきました!
ちなみに、エキゾチック動物とは、犬猫以外の小動物のことを指す場合が多いです。
身近なものだと、
うさぎ、フェレット、ハムスター、鳥、モルモット、モモンガ、ハリネズミ、シマリス…などが当てはまります。

 

今回のテーマは「エキゾチック動物の画像診断」ハムスター

 

主に、ほ乳類と、爬虫類についてのレントゲン、超音波、CT検査、MRI検査の内容を聞いてきました。
とはいえ、爬虫類は難しくて、診察できる患者さまが少ないので、
今回は、主にほ乳類の画像診断についてお話をします。

 

エキゾチック動物の画像診断は、近年発展している分野ではありますが、
体が小さく、長時間の保定が困難なエキゾチック動物のにとっては、
どの画像検査もストレスになります。
そのため、なるべく早く目的の画像が得られるように努力するのですが、
エキゾチック動物に関しては、各画像の正常例や、アプローチ方法が詳しく記載されている書籍もないため、
何が異常で、何が正常かの判断すら困難な場合がありますアセアセ

 

レントゲンは、最も一般的に行われる検査ではありますが、
動物種によっては、正確な撮影が困難であることが多いです。
例えば、ハリネズミは防御行動として丸まってしまうと、レントゲン撮影は困難です。
ハリネズミの針は、レントゲンでしっかりと映り込んでしまうので、正確な評価の妨げになることが多いです。
シマリスはかなり俊敏に動くので、レントゲン撮影はよほどおとなしい子でないと難しく、レントゲンが簡単に撮影できる状態の子は、かなりぐったりしていることが多いです。

 

超音波の検査は正確な臓器の評価が可能ではありますが、
鳥など体が骨や空気でおおわれている動物は内臓を見ることが難しいです。

 

CT検査は断層レントゲン検査で、小さなエキゾチック動物では数秒で撮影することもできるほど検査時間の短い検査です。
特にうさぎの不整咬合には大活躍します。
うさぎは狭い箱に入れるとあまり動かないため、無麻酔でCT検査を行うことも可能で、どの歯がどのくらい悪いのかが素早くわかります!

 

MRI検査は最近利用されることが増えてきたものです。
特に不整咬合のうさぎは、その中の数割に中耳炎を起こす子もいるようで、
中耳炎の評価にMRI検査が有効になりつつあります!

いずれの画像検査もこれからますます発展していく検査なので、
しっかりと新しい情報を収集して日々役立てていければと思います。

 

先日、友人の結婚式で、
北海道釧路市にいってきました。

 

釧路といえば丹頂とさんまが有名なのですが、
今年はさんまが記録的不漁で、皆さん嘆いていました。

 

長年北海道に住んでいましたが、
実は釧路空港にいくのは初めて!
思わず……パシャリ

いつか本物にも会いに行ってみたいです。

整形外科セミナー

2017年11月11日

こんにちは看護師の田村です
先日整形外科セミナーに参加させていただいただきました
第一回目の今回は、整形外科に関する基本のお話しでした

 

まずは筋・骨格の基本構造です。
犬や猫、私たち人間も姿勢を維持するためには重力に逆らうための力が必要になります。そして運動するために手足を前後に動かす力、動かせる部位が必要になります。
・力を支える組織→骨
・力を生み出す原動力→筋肉
・骨同士の結合部→関節
これらがそれぞれ正常に動かせることにより姿勢維持や運動につながります。

 

しかし骨折や脱臼、靭帯・腱断裂により関節機能が低下します。また骨、軟骨病変、骨折、脱臼や、椎間ヘルニアによる物理的障害の除去を行い運動機能の回復と疼痛緩和のために整形外科手術が行われます。

 

整形外科疾患は大きく骨折、脱臼、関節異常(関節炎、関節形成不全)、靭帯損傷、に分けられます。

 

中でも今回は膝蓋骨脱臼についてのお話しがありました。
膝蓋骨脱臼とは、膝蓋骨(膝のお皿と呼ばれる部分)が膝の内側又は外側にずれてしまう状態のことです。
症状は様々ですが、体重をかけられなくなるため、歩くときにスキップをする・足を上げてしまうような症状が見られ、脱臼により膝蓋骨の裏側が削られ痛みが出ます。
成長期に症状が出ることが多いので症状が見られた場合は獣医師に相談しましょう。
膝蓋骨脱臼はグレード1〜4に分類され、症状が軽い場合は内科療法、跛行や痛みがある場合は外科療法を行います。
そして大切なのが術後管理です。
糞尿などからの感染を防ぐため、包帯衛星管理を徹底します。
また、包帯のズレにも注意が必要です。ズレができてしまうことにより膝関節を不安定にし術後の回復が悪くなるため毎日包帯のチェックが必要になります。

 

他にも包帯法(外固定)についても行いました。
外固定法とはギブスや包帯などで固定することで、術前までの保護・術後の保護を目的として使用される場合が多くあります。
今回はロバートジョーンズ包帯、ポリフォーム、スコッチキャストを実際に見せていただきました。
ロバートジョーンズ包帯は臨床現場でよく使われる包帯の一つです。
包帯処置後は、腫れがないか、爪先が見えているか、包帯の汚れ・濡れがないか、包帯による皮膚のすれはないかのチェックを毎日行います。これにより合併症を防ぎます。

 

本日、北総花の丘公園で毎年行われているわんわんフェスタに獣医さんの健康相談で今年も出店させていただきました

たくさんのわんちゃんと飼い主さんがわんわんフェスタにご来場されており、会場はとても盛り上がっていました

 

 

 

健康相談こんな感じで行ってます

明日も参加させていただく予定なのでみなさんのご来場お待ちしております

そして気軽にお声掛けくださいね

院内皮膚科セミナー

2017年11月02日

こんにちは!トリマー山本です。
11月に入りましたもみじ今年もあと2カ月
時間が経つのはあっという間ですね。

 

昨日、当院のスタッフ全員を対象とした
院内皮膚科セミナーか゜ありました。

 

今回のテーマは
『脱毛症へのアプローチ~診断と治療~』
生えろ!抜け毛
ということでトリミングでも身近な抜け毛についてです。

 

抜け毛の理由は大きく分けて二つあります。

一つは“かゆみ”による抜け毛です。
皮膚がかゆいと感じるとそこを舐めたりかじったり、引っ掻いたりすることで抜け毛や切れ毛が目立つようになります。
そしてプツプツ赤い湿疹がてきたり毛穴に炎症がおきて感染症になることがあります

 

そしてもう一つが“換毛の異常です”換毛とは毛が生え変わることを言います。
換毛の異常で代表的なのが私も大好きな柴犬です犬
元々外で飼われていた柴犬には夏毛と冬毛があります。
冬の寒い時期にはもこもこのアンダーコートがたくさん生えて
暑い夏にはアンダーコートがごそっと抜けて
風通しのいいオーバーコートが生えます。

 

ですが、お家の中で生活する柴ちゃんたちはずっと夏毛になっていることが多く
一年中ポロポロ毛が抜け続け、うまく換毛ができなくなっているため
「うちの子は冬なのに毛が薄いガーンアセアセ」
といった生活環境の変化で換毛に異常がでている場合があります。
心配な方は先生に診てもらうこともらって検査をすることもできます!

 

“かゆみ”にも“換毛の異常”にも当てはまらないけど
毛が抜けてしまうのは毛周期が停止しているかもしれません
毛周期停止になりやすい犬種は代表的なのが
ポメラニアン、シベリアンハスキー、アラスカンマラミュートをはじめ
Tプードル、チワワ、パピヨン、Mダックス等です。どの年齢どの性別でも見られます。

 

毛周期停止はまず太ももの裏と首の脱毛から始まります。
それからわき腹、後ろ足と毛が抜けていき
ほぼお顔と足先にのみ毛が残っている状態になります。
毛は抜けるけど元気はある、体調に変わりがないのも毛周期停止の大きな特徴です。

 

またちなみに、トリミングでバリカンを使ったサマーカットにしてから
毛が生えなくなってしまったえーんアセアセという例がよくありますが
これが直接毛周期停止に関係しているかどうかは
よくはわかっていないそうです。

 

また、マズル(目と鼻の間)の長い子よりも
短い子の方が毛周期停止になりやすいそうです!
私もトリマーとして沢山のワンちゃんの美容のお手伝いをしています
その中でも子犬ちゃんととポメちゃんのサマーカットは絶対にオススメできません。

特にマズルの短いよく“たぬき顔”と言われるポメちゃん達はバリカンを使わずハサミで短くサマーカットにしても毛質が変わってしまったり毛が伸びなくなってしまうことがほとんどです。

ワンちゃんのカットのスタイルも私たちトリマーと一緒に考えましょう。脱毛で悩んでいる方、抜け毛がきになる方一度ミズノで検査をしてみてください
シャンプー、マイクロバブルで改善できることもあります・
少しでも心配がある方は獣医師の先生、看護師さん、トリマーにご相談下さい。

 

先日友達とディズニーランドに行ってきました。
ハロウィン期間ということでディズニーキャラクターの仮装をしました。
中にはには本物のキャストさんみたいに完璧な仮装をしている人もいました。
とっても楽しかったです

眼科セミナー

2017年10月21日

こんにちは、獣医師の森本です!

 

先日、眼科セミナーに参加させていただきました。
今回は眼の検査方法に関する内容でした。
眼の検査方法には様々あり、各々の検査で分かるものが違います。
今回はその中でもいくつか代表的な検査方法を紹介したいと思います‼️

 

〈シルマーティアテスト〉
涙の分泌量を測定する検査です。
目とまぶたの間に下の写真の試験紙を挟むことで涙の分泌量を測定します。
ドライアイなどの診断に用います。

 

〈眼圧測定〉
下の写真の測定器により眼の圧力を測る検査です。
眼圧が上がっている子は緑内障が、眼圧の下がっている子は眼内の炎症が疑われます。

 

〈フルオレセイン染色試験〉
角膜表面の傷をチェックする検査です。
眼球に下の写真の試験紙をあてることで染色を行います。
傷のあるところは染色されるので、それにより傷の評価を行います。

この他にもまだまだ眼に関する検査はあり、それぞれの目的によって使い分けて診断を行っていきます!

 

スポーツの秋ということで最近、ゴルフをはじめました。
今は、打ちっぱなしで練習中でまだまだ思うように球を飛ばすことができませんが、ドンドン練習して球がちゃんと飛ぶようになったらコースデビューもしてみたいと思います。

初心者ながら、いっちょ前にゴルフ用のグローブも購入しました笑

腫瘍科研修&セミナー

2017年10月14日

こんにちは。
獣医師の石井です。

 

10月になり、急に寒くなりましたね!
体調を崩されないように気をつけてくださいね!

 

先日、腫瘍科の研修とJAHAの腫瘍科のセミナーに行ってきました。
セミナーの中で口腔内腫瘍について勉強してきました。

 

口腔内腫瘍は腫瘍全体の5~10%を占める腫瘍です。
わんちゃんでは、悪性黒色腫、扁平上皮癌、線維肉腫の3つが、ネコちゃんでは、扁平上皮癌が多いといわれています。

 

症状としては、よだれや出血、腐敗臭、鼻水やくしゃみなどの鼻の症状がでることがあります。

 

口の中なので、腫瘍がはっきりわからなかったり、検査が困難な場合には、麻酔をかけることもあります。
検査は、他の場所の腫瘍と同じように針を刺す細胞診や麻酔をかける場合には、組織生検といって、デキモノの一部を切り取って検査します。
画像の検査では、レントゲンで骨への影響を確認したり、CTで腫瘍がどこまで広がっているか確認します。
口腔内の腫瘍の場合、どこまで広がっているかをしるためにCT検査をできるだけ行うほうがいいそうです。

 

治療法は腫瘍や進行度によって異なりますが、一般的には外科手術で腫瘍を取ることが一番です。
外科手術の場合、腫瘍を取りきるために顎や舌ごと取らなければならないこともあり、食べるのに支障がでたり、見た目が大きく変わってしまうことがあります。
また、鼻まで腫瘍が広がっている場合などは、手術をしても取り切れないこともあります。

 

手術以外には、放射線治療や抗がん剤免疫療法などがありますが、形のある腫瘍には効きづらいため、これらだけの治療だと、あまり効果がないため、手術を行った上での補助療法として使われることが多いです。

 

久しぶりに登場のあぽろです。


家に来て1年ちょっとたち、びっくりするくらい大きくなりました!笑

皮膚科セミナー

2017年10月04日

こんにちは!獣医師の森本です‼︎

 

 

先日、皮膚科のセミナーに行かせていただきました。
今回のテーマは皮膚病の治療方法でした。
皮膚病の治療方法はお薬を使ったり、食事や生活環境を改善していったりと様々な方法があります‼︎

 

今回はその中でもシャンプーによる方法を紹介したいと思います。
シャンプーは皮膚環境の改善により強い皮膚を作ることや脂っぽい皮膚の子の脂を流してあげることで清潔な皮膚を保つこと等を目的として行います。

 

ここでシャンプーをしてみたいけど最初はどのぐらい頻度でシャンプーをするのが良いのか?どのぐらいの量のシャンプーを使えばいいのか?という質問をよく耳にします!
頻度としては1〜2週間に1回を目安に、シャンプーの量の目安としては500円玉ぐらいの大きさのシャンプーの量でだいたい手のひら2枚分の部位を洗うのが良いと言われています!!!
最初はこの頻度と量でシャンプーを行なっていきますが、ワンちゃんによっては頻度や量を随時調節していく必要があります。
また、シャンプーをつけてからすぐに洗い流してしまうとシャンプーの効果が薄れてしまうので、シャンプーをつけてから数分は待ちましょう!

 

今回、シャンプーのことを学んだのでさっそく、飼っている小五郎で実践してみました。
小五郎は水やお湯を全く嫌がらない猫なので時々お風呂に入れていたのですが、シャンプーは今回が初めてで、最初のほうは困惑していたのですが、体をマッサージされるのが気持ち良かったのか最終的にはとてもリラックスしていました。

風呂上がりにさっぱりした小五郎です。

インプルーブ外科セミナー

2017年09月25日

こんにちは、Dr.スゴウです。先日滋賀で行われた外科のセミナーに参加してきました。

 

今回は整形外科の講義でした。教えてくれたハネス先生はヨーロッパでフリーランスの外科医として働いている先生でした。参加した皆でドクターXの大門未知子みたいと話題になりました(笑)

 

講義は二日間朝から夕方まで行われ前肢、後肢にあるそれぞれの関節について先天異常、関節炎、脱臼、骨折などについて好発犬種、好発部位とともに治療法に関して基本的な事を学びました。

今回は講義のみだったので次回の実習で学んだ事を復習して実際に皆さんのお力になれるように頑張ろうと思いますビックリマーク

 

だいぶ前にはなりますが、上高地に行ってきました。

初日は残念ながら雨でしたが、二日目は運良く晴れ間が出たため気持ちよくトレッキングが出来ました。

 

院内皮膚科セミナー

2017年09月17日

こんにちは!看護師の佐藤です。
台風が迫ってきていますね。
外出する時はお気を付けて下さい!

 

先日、獣医師と看護師、トリマーの当病院のスタッフ全員を対象とした皮膚科セミナーがありました。

 

今回は「犬アトピー性皮膚炎」についてです。
「犬アトピー性皮膚炎」とは炎症とそう痒を伴うアレルギー皮膚疾患を言います。

 

基本的に1〜3歳で症状が出ると言われ、好発犬種は柴犬ちゃんです犬
症状が出始めたら一生涯付き合って行かなければなりません!

 

上手に付き合っていくためには痒み止めのお薬が必要になります。
「アポキル錠」というお薬も痒み止めのお薬の1つです。
この「アポキル錠」というお薬はご飯の時に飲んでも空腹時に飲んでも効果が変わらず、飲み合わせを気を付けなくてもいいお薬です。
そして4時間以内に痒みが治まるという即効性があります!

 

ただし3頭に1頭が痒みがぶり返してしまい、約1割がお薬を飲む回数や量が少ないと痒みがコントロールできない子もいます。
その子にあったお薬を飲ませたいところですね。

 

また、ダームディフェンスという「犬アトピー性皮膚炎」の療法食もあります骨
もうすぐ終わってしまいますが、ただ今キャンペーン中で1袋ご購入いただくとなんと1kg1袋がついてきます!!
気になる方はご連絡下さい。

 

先日、アートアクアリウムを見に東京日本橋に行ってきました!
幻想的ですごく綺麗でした。

循環器院内セミナー

2017年09月10日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

 

だんだん秋めいて、朝晩はだいぶ涼しくなってきましたキラキラ
いい季節ですが、風邪をひかないように気を付けてください。

 

今月から院内の装飾も少しかわりました。
お気づきの方もいるかもしれませんが、
ハロウィンと、紅葉をテーマにした装飾です。

 

紅葉をテーマにした装飾は、一枚一枚、カエデやイチョウを切って、貼った超大作?です。
みなさんぜひ、お待ちいただいている間に、そんな院内の装飾をご覧ください。

 

さて、先日院内で循環器のセミナーを行いました。
2か月に一度、院内に循環器専門医の先生をお招きして、循環器診療の向上に努めています。

 

今回のテーマは「猫の血栓症」でした。

 

血栓症とは、体の中で発生した血の塊(血栓)が、体のいろいろな血管に詰まる結果起こる病気です。人の方でなじみのある病気だと、心筋梗塞、脳梗塞、エコノミークラス症候群などがそれにあたります。

 

猫の場合、心筋症により、心臓の動きが悪くなり、血液のうっ滞が生じます。
特に、大きくなった心臓の上の部屋(心房)で血栓が初めにつくられることが多いです。
血栓は、心臓の中にあるときは大きな問題を起こしませんが、
いざ、その血栓がはがれて、全身を流れ始めると大問題です

 

脳に詰まれば、脳梗塞を引き起こし発作を起こすかもしれません。
腎臓に詰まれば、急性の腎不全を引き起こします。

 

しかし、血栓の詰まる場所として最も多いのが…

「鞍部(あんぶ)」と呼ばれる、後ろ足に向かう動脈の分岐部です。
大動脈という体の中心を流れる太い大きな動脈は、
左右の足と、尻尾に血液を送るため、下腹部(膀胱の付近)で3本に枝分かれします。
その枝分かれの部分に心臓からはがれた血栓が詰まり、
その結果、左右の後ろ足に血流がいかなくなり、後ろ足が動かなくなります。
強い痛みを伴い、後ろ足は冷たくなります。

 

両方の後ろ足が全く動かない子の死亡率は50%以上になるともいわれ、
非常に治療が難しい病気です。
たとえ、うまく治療ができたとしても、その後も抗血栓療法を続けねばならず、
治療を続けても半年以上生きられる子は半分程度しかいないとも言われています。

 

そのため、猫の場合、
心雑音が聞こえる、不整脈がある、高齢である
など、心臓病をもつ可能性がある子は、定期健康診断できちんと心臓の超音波検査をしてあげることが大切です。

 

心臓病の症状は末期にならないとわからないことが多いので、
元気だから…ではなく、元気なうちに検査をしてあげましょうね。

 

最近、マクロレンズを買ったので、
うちの子たちの写真をやたら接写でとることにはまっています。
マクロはピント合わせがシビアでまだまだ上手に撮れませんが、
寝ていればこっちのもんです。

これからもドシドシ撮っていきます。