臨床病理学セミナー
2016年12月06日
こんにちは、獣医師の松井です。
先日、参加した臨床病理学セミナーの中に猫ちゃんのコロナウィルス感染症がありました。
症状としては、その子は胸水が溜まっており検査をしたところコロナウィルスが検出されました。
コロナウィルス感染症は基本的に治療法はありません。死亡の原因となるのは炎症性症候群です。この炎症を治療によりコントロールして、猫ちゃん自身の免疫力で対抗することが必要です。
このコロナウィルス、検査は検査センターでの遺伝子検査になります。
少し難しい話になりますが、遺伝子中のスパイクタンパクという部分の変化を検出して調べます。このスパイクタンパク、ワンちゃんのコロナウィルスにも存在します。何がしかの要因でワンちゃんと猫ちゃんのコロナウィルスがくっついてしまうと、I型と呼ばれていたウィルスがコロナウィルスII型になってしまい、こうなると検出されません日本はこのII型ウィルスも多いそうです。
I型も、II型も変異して病原性をもちます。検知しにくい型のウィルスに病原性をもって欲しくはないですね。
セミナー後、院長、足立先生と印西にある24時間空いている某居酒屋さんにいきました。
治療の話や研修の話、患者さんを待たせずを診察するためのスタッフのやりとりなどなど、時間がとれるこうした時に話してたりします。
ただ呑んでるだけではありません。
そして、院長ごちそうさまでした 笑