神経セミナー
2022年12月15日
こんにちは、獣医師の江木です!
先日の研修医セミナーのテーマは発作についてでした。
「発作」といっても症状は様々で、手足がつっぱり、全身がガクガクと震える全般発作や、体の一部分のみが震える部分発作、最初は部分発作でも全般発作になるものなど様々な種類があります。
また、痙攣を起こす原因は様々で、脳の異常だけでなく、心臓の異常や体の痛み、筋肉の収縮異常など、他の原因でも同じような症状がみられることがあります。
原因によっては病院へ着いて身体検査や血液検査など精密検査を受けても異常がない、なんてこともあります。
そんな時重要になるのは、震えが「いつ、どれくらいの時間・頻度で、どのような様子だったか、発作後どのような様子だったか」といった飼い主様からの情報です。
もし可能であれば動画を撮ってきていただけると診断の助けになることがあります!
発作の原因には特発性(原因不明)のものが含まれており、全ての原因を特定できるとは限りませんが、原因がはっきりするのであれば、それに対する治療を始めることで発作を起こさないようにできる可能性があります。
今回のセミナーでは、しっかりと問診をとることの大切さを学んだため、より明確な情報を聞き取れるよう今後もトレーニングを積んでいきたいと思います!