セミナー参加報告

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歯科セミナー

2022年12月15日

こんにちは、獣医師の森本です!

先日、月に1回ある歯科セミナーに参加させていただきました。

今回は折れてしまった歯に対する治療方法を学んできました✏️

折れてしまった歯は、歯の中身まで傷が到達しているかどうかで、大きく分かれます。

歯の中身が見えてしまっている状態の治療方法の基礎を教えていただきました。

まず、中身が見えてしまっていると、その部分から細菌などが侵入し、歯の根っこの部分が悪くなってしまいます。

そのため、歯の中身を根っこまで綺麗に掃除し、消毒するという部分がとても大事です。

今回はその部分をメインに模型や実際の歯を使って実習しました!

来月はこの続きかららしいので、とても楽しみです✨

内分泌セミナー

2022年12月10日

こんにちは!獣医師の市川です!

先日研修医セミナーとして内分泌セミナーを受講しました!

今回は『多飲多尿、副腎皮質機能亢進症のアプローチ』ということで飲水、排尿に影響を与える数々の疾患を診断するまでのステップを学びました!

その中でも多飲多尿に関して少しだけお話しします。

主に1日あたり体重1kgに対して犬では100ml以上、猫では50ml以上の飲水が認められた場合多飲、1日あたり体重1kgに対して50ml以上の排尿が認められた場合を多尿といいます。

メカニズムとして、排尿に関わるホルモンの乱れから起こる尿崩症と糖尿病のように尿中の浸透圧が乱れてしまう浸透圧性の多尿症状に分類されます。

段階的にこれらを診断することが非常に重要で、尿検査を元に何を優先して考えていくかそのステップを学べたのはよかったです!

また次回のセミナーが楽しみです!

眼科セミナー👁

2022年12月08日

こんにちは!獣医師の山野です!

先日眼科セミナーを受講しました。今回のテーマは瞬膜腺でした

瞬膜腺とは第3のまぶたのことをいいます。瞬膜腺は人間には無く、わんちゃんや猫ちゃん特有の構造です。目頭側の下まぶたを引っ張ってもらうと見えてくると思います☺️

この瞬膜腺が飛び出してしまう状態を瞬膜腺突出(チェリーアイ)といいます。この状態を放っておくと涙が少なくなってしまいドライアイになったり、瞬膜腺が飛び出したままの状態で形状記憶してしまい戻りにくくなってしまうことがあります。

目頭の膜が少し飛び出してるなと思ったら病院までご相談ください

整形外科セミナー

2022年12月07日

こんにちは!獣医師の久米です🐱

先日、整形外科のオンラインセミナーを受けてきました。

今回の講義では、手術前の準備〜手術の器具について特に詳しく学びました。

手術前のチェックをしっかり行うのはもちろんの事、術後どこで麻酔を覚醒させ、どこで療養していくのかまで細かく確認し決めているそうです!

整形外科では、骨折や膝蓋骨脱臼などのように身体が健康な子(定義が難しいですね💦)に手術を行うことが多いため数ある手術の中でもとくに感染に気をつけて行われます。

そのことを考えると手術中や術後の動きを速やかかつ最小限にするめに必要な工程であることがよくわかりました!

整形外科は少し苦手な分野ですが、これからのセミナーもしっかり吸収して今後の診療に活かしていきたいと思います💪

CTセミナー

2022年12月06日

こんにちは!獣医師の久米です🐱

先日CTセミナーを受講したので参加報告です!

今回は、膵臓、脾臓、副腎の読影について学びました。

膵臓では大きさや、造影時の濃度、膵管の有無が大切になります。はたまた脾臓では大きさや形、造影時の濃度、副腎では形、造影の程度が重要になってきます。

似たように見えて、少しずつ異なるポイントがあり新米のわたしにはまだ難しいところだらけです💦

CTでは一般的に単純相、動脈相、門脈相、平行相の4回の撮影を行い、単純相の撮影後造影剤を入れ残り3回の撮影を行います。腫瘍を疑うケースではではどの相で一番濃く造影されたか、徐々に造営が拡大していないかなどに注目して見ていきます。

今回の実習の例を挙げると膵臓の腫瘍のインスリノーマでは血管を豊富に含むため動脈相で最も染まるそうです。

CT撮影の機会や、読影の機会はまだまだ少ないですが先輩たちが撮影した症例を見てどこがおかしいのか見つけられるだけの知識を身につけられるように頑張ります💪

研修医腫瘍学セミナー

2022年12月06日

こんにちは、獣医師の井上です🐈

先日、母校である酪農学園大学の鳥巣先生腫瘍学のセミナーをzoom にて受講しました。

今回は腫瘍の中でも大きく分けて、口腔内と体表の腫瘍でした。

体表の腫瘍でよく診察で脂肪腫と診断された子もいるんじゃないかなと思います。そんな脂肪腫の中でも良性と悪性が有ります。多いのは良性のものですが、良性の中にも種類があります。単純性の脂肪腫、筋間脂肪腫、浸潤性脂肪腫です。この中で浸潤性脂肪腫は悪性のように大きくなる為勘違いされることも多いです。

脂肪腫でも麻酔をかけるタイミングがあれば、一緒に取って病理検査に出し、しっかり診断してあげるのも一つなのではないでしょうか。

うまた、犬の皮膚に多い腫瘍だと肥満細胞腫や皮膚組織球腫と呼ばれるものがあります。前者はチワワやパピヨンなどの短頭種に多く悪性度でグレード分類がされています。後者はとても多いですが、自然に無くなったり外科手術で完治が目指せます。このように、腫瘍一つとっても出来方や動きによって成り立ちが変わってくる為、身体にあるできものが気になった時はすぐに獣医師にご相談してみて下さいね。

麻酔セミナー

2022年12月05日

こんにちは、獣医師の井上です🐈

今回は院内にて麻酔科の石塚先生による麻酔セミナーを受講して来ました。

今回は昇圧剤(血圧を上げる薬)がテーマでした。

 

麻酔をかける時に起こる有害事象として低血圧は一番のリスクになって来ます。動物は血圧を正常に保つことで血液を全身に送り循環を保っています。また、それぞれの臓器には血圧の自動調節能があり、臓器ごとにも必要な血圧があります。

つまり血圧を正常に保つことは循環や臓器を正常に保つことと同義になります。

麻酔薬や麻酔維持薬、出血により血圧は下がってしまいます。そこで、基準よりも下がってしまった子に関しては昇圧剤が必要になってくるのです。

しかし、昇圧剤には種類がありそれぞれの血圧、心拍数、心臓の状態や麻酔時間etcにより使い分ける必要性があります。そこで、麻酔科医による昇圧剤の考え方や使い分けを丁寧に解説してくださいました。論文だけでは分からない実践麻酔による講義は獣医師のみならず看護師さんにもとても有意義な時間になりました。

日々の手術、麻酔または入院管理においても活かしていきます。

麻酔のリスクがとても心配な患者さんの為に、当院は麻酔科の先生が月に1、2度来ているため、麻酔に関してもご心配なことがありましたらお気軽にご相談下さい。

 

 

 

 

循環器セミナー

2022年11月28日

こんにちは!獣医師の山野です。

先日循環器セミナーを受講しました。

今回のテーマは猫の肥大型心筋症でした🐱

本題に入る前に心臓の流れについて簡単に解説します🤔

体の中を巡った血管は大静脈となって、大静脈▶︎右心房▶︎右心室と流れたあと、肺を経由し、左心房▶︎左心室▶︎大動脈となって、再度体の中を循環します🫀

心筋症とは、心臓の筋肉である心筋に異常が出る病気で、その中でも肥大型心筋症では左心室の筋肉が分厚くなります。心筋が分厚くなる原因はあまり解明されてはいませんが、猫特有の遺伝子変異かもと言われているそうです😳
心臓は心筋の拡張と収縮を繰り返すことで、全身に血液を送り出すポンプのような働きをしています。左心室の心筋全体が肥厚し、硬くなったり伸縮性が低下したりすると、左心房から流れてくる血液が左心室内に流れにくくなります。左心に鬱滞した血液は左心内圧を上げ、左心室から左心房へ逆流するという悪循環を辿ります。左心内圧が上がってもある程度までは心臓や肺が無理に働くことで、症状を伴うことはありません。しかし病状の進行とともに心臓や肺で補える限度を超えると左心房に鬱滞した血液が心臓や肺の血管内にとどまっていられなくなり、肺水腫、胸水貯留などを認めるようになります。いずれの場合も、心不全の進行は呼吸機能を著しく傷害し、治療が遅れれば死に至るため一刻も早い対処が必要となります。

今回は猫ちゃんの肥大型心筋症を診断するための超音波アプローチを教えていただきました 今回の学びを糧に心臓病を診断できるように頑張ります🔥

画像診断セミナー

2022年11月27日

こんばんは、獣医師の井上です🐈

恒例になっている画像診断セミナーで、今回はzoomにて画像診断医の石川雄大先生にご教授いただきました。

今回はレントゲンと超音波検査の使い分けや膵炎に対してのアプローチ等の内容でした!

レントゲンと超音波検査でどう使い分けてるの?!と思う方も多くいらっしゃると思います。

検査というのは使い分けて見ることもあれば合わせて見ていくこともあるので、片方だけ行うこともあれば、両方行うこともあります。

実際の使い分け例としては、全てではないですが、x線検査は呼吸器や骨、ガスや閉塞による急性腹症(胃捻転など)、x線不透過性物質、胸部疾患、動的変化や、力をかけて行うストレス撮影などなどに多く使われます。

超音波検査では、嘔吐下痢などの消化器症状や消化器閉塞、腫瘍などの塊状病変、リンパ節、心臓の内部構造や流れ、多くの腹腔内疾患などなどに多く使います。

これらの使い分ける疾患や、臓器ごとのサイズや診断手順等を画像診断医に教わるとても有意義な時間でした。

しっかりと使い分けをしつつ、日々の診療での早期の病変発見へとつなげれるようにしたいと思いました😌

椎間板ヘルニア実習

2022年11月27日

こんばんは、獣医師の井上です。

先日、椎間板ヘルニアの手術実習に参加して来ました。

ダックスやコーギーに多い椎間板ヘルニアに対して、手術時のアプローチ方法と流れを椎間板の骨模型や実際手術で使用する道具をメーカーさんにお借りし実践しました。

骨を割ったり、ドリルを使って骨を掘削していくのですが、力加減やアプローチ方法はとても難しいのですが、ミズノにきて頂いている小林先生をはじめ豪華な講師人のもと丁寧にご教授いただきとても勉強かつ、コツを掴むことができました。

ヘルニアは椎間板物質が出て来てしまった場所や方向によっても手術方法が変わります。それにより、アプローチの仕方も変わってくるのですが、今回は片側椎弓切除術(ヘミラミネクトリー)という、関節突起や副突起という骨を砕いて穴を開けアプローチする方法と、副突起のみを開けて小さい穴からアプローチするミニヘミという手術を教わりました。椎間板ヘルニアの中では治療成績の良い手術になっています。

 

ヘルニアは急にキャンと鳴いたり、後ろ足がフラフラしたり、腰を触ると痛がったり、尿が出なくなったり、便をするのに時間がかかったりすることがあります。このような症状が出た時は早めに診察に来ていただき、診断次第では早めのMRIと手術が必要になることがあるため、違和感を感じたら来院していただけたらと思います。

 

 

とても難しい手術ですが、マスターし、急に痛がってしまったり、歩けなくなってしまったワンちゃんを助ける手助けになればなと考えていますので、お気軽にご相談下さい。