整形外科セミナー
2021年11月27日
こんにちは!
獣医師の石井です。
先日、VOAの整形外科セミナーを受講しました。
今回のテーマは、股関節疾患でした。
わんちゃんに多く見られる股関節疾患には、股関節形成不全、脱臼、レッグペルテスがあります。
股関節形成不全は、遺伝や環境が要因であるといわれています。
症状や歩き方、レントゲン検査で診断します。
症状は3つのタイプに分けられます。
一才前後までにみられる、股関節がうまく形成されないことで、股関節が不安定になり、痛みがでる時期。
不安定さを周りの組織がおぎなうことで、無症状の時期。
高齢になってくると、関節の変形が起き、関節炎が見られる時期。
の3つに分かれます。
股関節脱臼は、外傷や形成不全、年齢による靭帯の緩みなどが要因といわれており、頭背側方向への脱臼が多くみられます。
レッグペルテス病は、大腿骨の頭の部分にうまく血流がいかずに壊死してしまう病気で、1歳前後の小型犬に多い病気です。
股関節の病気の手術には、大腿骨頭切除術があります。
痛みのある骨の頭の部分をとってあげることで、痛みをとってあげることが目的です。
股関節疾患は、よくみられる病気なので、きちんと診断、治療できるようにしっかり勉強したいとおもいます。