セミナー参加報告

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皮膚科セミナー

2021年11月13日

こんばんは、Dr.スゴウです。

先日院内で皮膚科のセミナーがありました。

今回は脱毛症についてでした。

特に毛周期停止(脱毛症X)という疾患について詳しく教えてもらいました。

 

毛周期停止はポメラニアン、トイプードル、チワワ、シベリアンハスキーなどでよく見られる疾患です。

四肢を残した体幹部の薄毛、脱毛が起こり、特に首、太ももの後ろが症状が強く出る事が多いです。

薄毛になる前に毛色、毛質の変化が生じる事が多いです。

原因はストレス、毛刈りなどの外的な刺激などにより毛が成長期にならずに成長が止まってしまう事です。

ただ、内臓に異常があり起こる疾患ではないので、症状として脱毛はありますが、寿命に影響することはないです。

治療は皮膚の血流をよくするビタミンEの補充や毛根にとどまり発毛機序に関わるLシステインなどを組み合わせて行っていきます。

また、最近ではアトピー性皮膚炎用に用いられるフードも育毛を刺激するため使用します。

毛のことでお悩みの方はスタッフにご相談ください。

循環器セミナー

2021年11月13日

こんにちは!獣医師の市川です!

今月の循環器セミナーのテーマは「狭窄性疾患」でした🫀

実際の症例を交えながら犬と猫の肺動脈弁狭窄症と大動脈弁狭窄症について座学を行い、その後に胸部超音波検査の実習を行いました。

通常左右の心室という部屋から全身および肺に血液が流れ出るときに開く大動脈弁および肺動脈弁が狭くなる病態をそれぞれ大動脈弁狭窄症、肺動脈弁狭窄症といいます。

狭窄症は狭窄が発生する位置により、弁より下(弁下部)、弁部(弁性)、弁より上(弁上部)に分類され、動脈弁が狭くなると血液が流れにくくなり、各心室が頑張って全身、肺へと血液を送り出そうとします。

そうなると持続的に心室には圧負荷がかかるため、心室周囲の筋肉が肥大します。
また、狭くなった動脈血管において血流が加速することで動脈そのものにも負担がかかり動脈の拡張を引き起こします(=狭窄後拡張)。

狭窄病変が重度であり、長期間に渡って心臓に負荷がかかると結果として心不全を起こし、肺に水が溜まったり、腹水が貯留してしまうのです。

これらの重症度を決める上では胸部超音波検査にて狭窄部位の前後における血流速度および圧格差を図ることが重要ということや、犬では虚脱症状、猫では心不全が顕著に現れやすいということをそのメカニズムと共に学ぶことができました。

心臓疾患は診断や治療をする上で技術や知識が必要なものが多く、我々獣医師にとっては難関な分野の一つですが、命に関わる疾患も多いため、正しい診断や治療が提供できるように精進したいと思います。

リハビリセミナー

2021年11月12日

 

 

こんにちは 看護師の金原です🌟

前日リハビリ専門医の小笠原先生より、前回に引き続き退院後のケアについてセミナーを開いて頂きました。

飼い主様が術後どのように接したらいいのか、どうケアを行っていくのかを話し合いました。

 

お家でなでたりさすったりするだけでもマッサージ効果はあるので簡単にできる方法をまとめて、飼い主様に提示できるものを作っていく予定です!

 

ONE千葉整形外科センター研修

2021年11月12日

こんにちは!看護師の渡辺です。

 

研修も2週目に入り、現在はリハビリに同席させていただくことが多くなりました!

 

当院でもリハビリ外来やマッサージなど行っていますがこうやって直接触れる場面が少なかったためとても勉強になっています。

 

水中トレッドミルやマッサージを行うタイミングとオーナー様へのご自宅でどう過ごしていただくかのコミュニケーション。

その他にも実際トレッドミルやマッサージを行って症状が回復してきた場面にも立ち合えて感激でした!

 

無駄にならないよう1日を大切に過ごしていきます🌸

VOA整形外科セミナー(看護師)

2021年11月12日

こんにちは、看護師の野手です。

先日、整形外科の看護師向けセミナー第5回をオンラインで受講しました。
今回は、整形外科疾患の前十字靭帯損傷と手術における消毒や滅菌、準備について学びました。
前十字靭帯とは膝関節の中に存在する靭帯のことで膝を安定させる働きがあります。
前十字靭帯が損傷すると膝が安定せず、半月板が損傷され、痛みを伴います。
手術をすることで、膝が安定し、痛みが和らぎます。この疾患は片足がなると、もう片足も併発することが多いそうなので早めの診断が必要です。
もし、足を痛がって挙げていたり、引きずるような仕草がある場合は一度受診されることをお勧めします。
整形外科手術は滅菌が非常に大切です。
使用する器具、部屋、人すべてが感染源となり得ます。
安全に手術を成功させるために、準備や器具の滅菌、消毒、感染予防をしっかりとすることが必須であると学びました。
また、整形外科の手術ではある程度看護師も流れや使う器具の名前、用途を理解していた方がよりスムーズに手術が行えると思いました。
まだまだ経験不足ですが、少しずつ覚えて、安心して準備を任せられるようになりたいです。

エキゾチックセミナー🐹

2021年11月11日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

 

11月に入りましたが暖かい日が多いですね🌞

朝晩は冷え込みますが、日中暖かいので気持ちがいいです。

 

先日エキゾチック動物のセミナーに参加しました。

今回のテーマは「ハムスターの泌尿、生殖器疾患」です。

ハムスターに限らず、泌尿、生殖器疾患の特徴的な症状は血尿です。

ハムスターはある程度場所を決めて排尿を行いますが、はっきりとした血尿でないと、見逃されてしまうこともあります。

尿の色や回数は日ごろからチェックする習慣をつけてみてください。

ハムスターの血尿の場合、もちろん腎臓や膀胱の異常である可能性はあり、それはオス、メスで変わりません。

一方で、メスには子宮疾患が多く発生し、中でも子宮水腫、子宮粘液腫、子宮血腫、子宮の腫瘍が代表的です。

また、卵巣疾患では卵胞嚢腫が認められます。

その内、卵胞嚢腫、子宮水腫などはホルモン異常によって引き起こされることもあるため、内科治療が可能な場合があります。

一方で、子宮腫瘍は基本的に外科手術が必要です。

なかでも子宮の悪性腫瘍は、術中、術後の死亡率も高く、危険な疾患です。

ただし、摘出するまでは良性か悪性かわからないため、あくまで体調に合わせた治療を行います。

また、オスの場合、精嚢腺といわれる副生殖腺に結石ができることもあり、血尿の原因になります。

中高齢のオスに発生する病気で、見逃されることも多い疾患なので、内服薬に反応しない血尿が認められた場合はご相談ください。

 

ハムスターは犬や猫と違い、予防的に不妊手術を実施することが多くないため、

基本的には予防より、症状を見逃さない看護が大事です。

日常的に尿の状態を気にかけて、心配な様子があればお気軽にご相談ください✨

臨床病理症例検討会

2021年11月09日

こんにちは!獣医師の市川です!

先日、石田先生の臨床病理症例検討会に参加して参りました!

今回も石田先生に血液塗抹や腹水の塗抹を見ていただき、診断や治療へのアドバイスをご教授頂きました。

血液中の細胞において独立円形細胞と呼ばれるリンパ球や組織球といった細胞の鑑別は非常に困難で、経験と知識が必要になります。

今回は症例検討を中心に様々な診断スキルを学びました。(悪性大型リンパ球においてt細胞性とb細胞性の鑑別方法や、悪性大型リンパ球と単球との鑑別について染色上で認められる差異など)

核の陥凹所見や細胞質の境界明瞭所見、核の染色濃淡など注意しないとわからない観察ポイントがたくさんありますが、観察を丁寧に行い、正しい診断がなさるように精進したいです。

こいぬこねこ教育アドバイザー第2回

2021年11月07日

こんにちは!看護師の渡辺です。

 

前回に続きJAHA主催こいぬこねこ教育アドバイザーのWebセミナーを受講しました!

今回は子犬の選び方とニーズでした。

 

小型犬、中型犬、大型犬、犬種も様々な中で今後お迎えした子達とどう過ごしていきたいのか。

犬種によってある程度の性格の傾向など・・・色々学べました😌

実は私の愛犬クー太は子犬からお迎えした訳ではなく引き取って家族になった子なので今回のセミナーはオーナー様が子犬からお迎えする心情などが学べてよかったです!

 

また3回目も更新します💫

 

 

 

 

ONE千葉整形外科センター研修

2021年11月06日

看護師の渡辺です。

 

私は今月からONE千葉整形外科センターへ約1ヶ月研修に行かせていただいてます。

専門性の高い病院での研修でとても緊張しましたが普段では味わえない経験ができています💫✨

 

診察も見学させていただき患者様への対応や説明のわかり易さを体感しました。

 

まだ始まったばかりなので成長できるよう有意義に過ごしたいと思います!

また次回更新します!

臨床病理セミナー

2021年11月04日

こんにちは!獣医師の市川です!

先日小笠原先生の臨床病理セミナーに参加して参りました。

今回のセミナーテーマは「多発性骨髄腫」でした。

多発性骨髄腫は通常免疫に関わっている形質細胞のがんです。

形質細胞は通常抗体を産生することにより、体内に侵入する細菌やウイルスから体を守る働きがあります。しかし、がん化して骨髄腫細胞に変異することにより抗体としての働きを持たないMタンパクを骨髄で作り続けることにより、免疫能力の低下やタンパク質が必要以上に血液に産生されることで血液をドロドロにしたりします(=過粘稠度症候群とよばれ、腎臓に障害を及ぼしたり、血流を悪くして頭痛や失明の原因になったりします)

その他、破骨細胞と呼ばれる細胞を活性化させることで骨を溶かし、骨にパンチ状の穴を開けたり、それによって血液中のカルシウム濃度の上昇をきたします。

今回のセミナーではこれらの症状による診断に加え、血清蛋白分画の正しい読み取り方や血液中の塗抹標本を読み解く上での注意事項に関して学びました。

通常血液中にはアルブミンと呼ばれるタンパクがその多くを占めていますが、多発性骨髄腫は先に述べた理由のため血液中にMタンパクと呼ばれるタンパク質が異常に増えるため、血清中のタンパク質の種類を分類することでその診断に役立てることができます。

血清蛋白分画において、モノクローナル、ポリクローナル、バイクローナル、オリゴクローナルなど出てくるタンパク質の種類によって分類がなされますが、今回アルブミンを基準にこれらの分類を行う正しい知識を教えていただきました。

また血液塗抹上では形質細胞由来の他の腫瘍との鑑別や活性化する破骨細胞が認められる特徴から骨肉腫との鑑別が必要であることなども合わせて学びました。

セミナー後は症例検討会も行い非常に充実したセミナーでした。

今後は得られたデータを正しく読み取れるよう一つ一つの項目を丁寧に読み解いていきたいと思います。