循環器セミナー
2021年11月13日
こんにちは!獣医師の市川です!
今月の循環器セミナーのテーマは「狭窄性疾患」でした🫀
実際の症例を交えながら犬と猫の肺動脈弁狭窄症と大動脈弁狭窄症について座学を行い、その後に胸部超音波検査の実習を行いました。
通常左右の心室という部屋から全身および肺に血液が流れ出るときに開く大動脈弁および肺動脈弁が狭くなる病態をそれぞれ大動脈弁狭窄症、肺動脈弁狭窄症といいます。
狭窄症は狭窄が発生する位置により、弁より下(弁下部)、弁部(弁性)、弁より上(弁上部)に分類され、動脈弁が狭くなると血液が流れにくくなり、各心室が頑張って全身、肺へと血液を送り出そうとします。
そうなると持続的に心室には圧負荷がかかるため、心室周囲の筋肉が肥大します。
また、狭くなった動脈血管において血流が加速することで動脈そのものにも負担がかかり動脈の拡張を引き起こします(=狭窄後拡張)。
狭窄病変が重度であり、長期間に渡って心臓に負荷がかかると結果として心不全を起こし、肺に水が溜まったり、腹水が貯留してしまうのです。
これらの重症度を決める上では胸部超音波検査にて狭窄部位の前後における血流速度および圧格差を図ることが重要ということや、犬では虚脱症状、猫では心不全が顕著に現れやすいということをそのメカニズムと共に学ぶことができました。
心臓疾患は診断や治療をする上で技術や知識が必要なものが多く、我々獣医師にとっては難関な分野の一つですが、命に関わる疾患も多いため、正しい診断や治療が提供できるように精進したいと思います。