エキゾチック院内セミナー&リハビリ研修
2018年02月09日
こんにちは。
獣医師の足立です。
2ヶ月に1度、エキゾチック専門の先生が院内でセミナーをしてくれることになりました!初めてのテーマは、私の大好きなうさぎです!セミナー内容を少しお伝えしますね!
うさぎの飼育環境
ケージ
・レイズドシェルフがベスト
(ヨーロッパで使われているケージ、↑写真)
・60〜80cm四方の広さが必要
(ペアで飼う用の大きさ)
・伸びをしても大丈夫な大きさが必要
・棚があるとベスト
床敷
・牧草を敷きつめるのがベスト
・同じ姿勢でいなければならない環境は避ける
温度管理
・寒さには強い
・暑さには弱い
(床材や送風機などを使って対処)
玩具
・かじれる物がベスト
(食べられる玩具を好む傾向にあるため)
・プラスチック製の物はローテーションを組まないと飽きてしまう
・散歩時間を作る
・掘り遊びができる機会を作れるとベスト
一緒に飼ってはダメな動物
・モルモット
理由としては、ウサギがボルデテラ菌を持っていた場合、ウサギは軽症の症状で済むのですが、モルモットがボルデテラ菌に感染すると必ず死に至るという悲しい経過をとってしまうためです。
まだまだウサギについて話したいのですが、これからもウサギテーマのセミナーが続くので、またの機会にしますね!
週一で通っているリハビリ研修で学んだことをご報告しますね。横浜までいつもより早起きで行っているのですが、ようやく慣れてきました。
レッグペルテス病という大腿骨頭への血行が阻害され大腿骨の骨頭が壊死してしまう病気で、大腿骨骨頭切除という手術をした8ヶ月齢のトイプードルちゃんです。
始めは三本足歩行をして、たまに四つ足歩行をするという状態だったのですが、この子は身体がものすごく柔らかいため、始めから筋肉も柔らかく、痛みもそこまで感じずにリハビリを始めることができました。
始めのステップは、イスなどの台に前足を乗せ、後ろ足両側で立つなどでした。体幹筋のバランスが少し崩れていたので、抱っこをして痛みのある側と反対側に背中を伸ばすストレッチも取り入れました。どうしても痛みのある側をかばおうと身体が痛い側に湾曲してしまうのですが、筋拘縮が起こらないようにするためです。
この子はすごく経過がよく、来院される度に正常な四つ足歩行に近づいていきました。体幹のバランスはまだ少し悪いものの、手術部の関節可動域はほぼ正常に戻りました。関節可動域とは、関節を伸ばしたり曲げたりする上での動ける角度のことを言います。リハビリでは、この関節可動域はとても重要な指標になります。
リハビリでは、体幹バランスがとても大切なんだなと改めて感じました。人でも体幹トレーニングが流行っていると思いますが、リハビリにも体幹トレーニングをどんどん取り入れていこうと思います
横浜からも富士山が見えるんですね。
研修先に着く前にビックリしてパチリ。