犬猫の胃腸疾患
2015年11月23日
こんにちは。獣医師の足立です!
先日、『犬猫の胃腸疾患』をテーマとしたセミナーに参加させていただきました。
わんちゃん、ねこちゃんの下痢・嘔吐・食欲不振は、人と同じく胃腸疾患の主な症状です。もしこのような症状が現れた場合は、
1)便の形状
2)排便回数
3)嘔吐回数
4)ご飯を食べる量(いつもの量と比較して)
5)活動性(普段と比較して)
6)体重の変化
をポイントとしてチェックしてあげてください。胃腸疾患の診断・重症度の確認をする上で、重要となってきます。
今回は『慢性腸炎』を中心に勉強してきました。慢性腸炎といっても、消化管内寄生虫・感染性(細菌、ウイルス(猫)、真菌)・食物性(アレルギーなど)・抗菌薬反応性腸症・炎症性腸症・腸リンパ管拡張症・消化管内腫瘍とさまざまな原因があります。そのいくつかをご紹介させていただきますね!
◆食事反応性腸症◆
食事療法に反応する慢性腸炎です。若齢の子に多いですが、中高齢の子にも起こります。元気食欲はあっても、下痢・嘔吐を示すことが多い病気です。低アレルギー性療法食による治療を行います。その子に合った療法食の場合、1週間程度で劇的に良くなります!症状があまり良くならない場合、別の療法食を試す必要があります。その子に合った療法食を見つけることが大切な病気です!
◆炎症性腸疾患(IBD)◆
人での潰瘍性大腸炎、クローン病に当たる病気です。わんちゃんねこちゃんでは、腸内細菌の変化や不適切な免疫反応によって起こると言われています。犬では下痢・嘔吐、猫では嘔吐・食欲不振が主な症状と言われていますが、下痢・嘔吐が必ず出るとは限りません。どんな年齢・性別・品種でも発症可能性のある病気です。主にステロイドでの治療となりますが、長期・生涯にわたっての治療が必要となることが多いです。致死的な経過を辿ることもある病気なので、胃腸症状が2、 3日も続くようであれば、早めに受診しに来てくださいね!
◆消化器型リンパ腫◆
単なる胃腸症状だとしても、腫瘍が原因となっていることもあります。猫の消化管腫瘍では、約半数以上がこの消化器型リンパ腫と言われています。主な症状として、下痢・嘔吐・体重減少・活動性低下・食欲不振などが挙げられます。エコー検査で確認できる腸にできものを作ってくるタイプもありますが、なかにはできものを作らないタイプもあります。針生検・内視鏡下生検・開腹下生検によって診断します。抗がん剤での治療が主ですが、腸が腫瘍によって塞がりそうな場合は外科手術も必要となります。
わんちゃん、ねこちゃんの下痢・嘔吐・食欲不振などの症状が見られた場合には、ぜひ早めに受診しに来てあげてくださいね!
10月、11月は私の周りでは結婚ラッシュでした。
大学時代、研究室で一緒に頑張って来た友人の結婚式に、いざ軽井沢へ☆
獣医師ということで、動物いっぱい・肉球マークたくさんの結婚式でした!
高校時代の友人結婚式に、いざ名古屋へ★
プロポーズの際に彼が贈ったお花たくさんの可愛らしい結婚式でした!ずーっとディズニーの曲が流れていて、ディズニーランドにいる気分でした♪
またまた高校時代の友人結婚式に、いざ東京へ☆
二次会での彼からのセカンド・公開プロポーズには、みんなで感動しきりでした!
幸せをたくさんお裾分けしてもらってきました。