院内循環器セミナー
2018年03月12日
こんにちは
獣医師の石井です!
どんどん暖かくなってきて、春らしくなってきましたね。
先日、院内で循環器セミナーがありました!
今回は、心臓の血管肉腫について勉強しました。
血管肉腫とは、血管内皮細胞由来の悪性腫瘍と定義されています。
犬において、血管肉腫は、脾臓に最も多く発生しますが、心臓にできてしまうこともあります。
心臓の中でも右心耳や右心房というところにできます。症状としては、腫瘍から出血し、心臓の周りの心嚢と呼ばれる袋に血液が貯まる心タンポナーデになることで、ショックを起こしたり、血圧が落ちたり、うっ血し腹水の貯留どがみられます。
また、肺転移が起き、呼吸が苦しくなるといった症状が見られることもあります。
一般的には、大きくならないと症状も出ないですし、検査でも見つからないことも多く、見つかったときには、大きくなってしまっていることが多いです。
診断は、心臓のエコー検査で行います。
右心耳や、右心房にデキモノがあった場合、血管肉腫で
また、心タンポナーデなど、腫瘍によって起こされる変化がないかどうかもチェックします。
血管肉腫は肺転移を起こしやすい腫瘍なので、肺に転移がないかどうかもレントゲンやエコーでチェックします。
治療は、抗がん剤になります。
抗がん剤を使うことで、腫瘍をなくすことはできませんが、進行や転移を遅らせたり、出血しにくくなり、心タンポナーデになりにくくなるそうです。予後は良くなく、余命は治療しないと数日、治療しても余命は3、4ヶ月と言われています。
先日、ハリネズミを飼うためのケージを買いました!!
実は、大学生の頃からハリネズミをずっと飼いたくて、迷っていたのですが、ついに決心しました☺
まだ、ハリネズミちゃんはお家に来てないので、かわいいハリネズミちゃんと出会って、はやくお家にお迎えできるといいなーと思います。