セミナー参加報告

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リハビリセミナー

2025年02月15日

こんにちは、看護師の石井です🐱

先日小笠原先生のリハビリセミナーを受講しました。前回に引き続き”減量”を学びました!

体重の増減の法則として、、

・単純に減量したい場合

摂取カロリー<消費カロリー

・筋肉をつけたい場合

消費カロリー<摂取カロリー というのが大切になってくるようです。

PFCとはPタンパク質、F脂質、C炭水化物のバランスが大切になってきます🍀

今回は「脂質制限VS糖質制限」の比較でした

・短期的な減量では糖質制限の方が有利ですが、長期的な減量では制限するもので有意差は無いとの事です!

筋力を維持できるのは脂質の制限で、食事の管理が簡単なのは糖質制限です。糖質制限では代用できる食材がありますが、脂質制限では糖質制限よりPFCバランスを考えなければ行けません。

コスパがいいのは脂質制限で糖質制限だと、代わりにMCTオイルなど良質な脂質を摂取する必要があり、高価だそうです。

体臭変化があるのは糖質制限で糖質制限では筋肉や肝臓に貯蔵されているグリコーゲンがエネルギーとして使用していますが、無くなると糖の代わりにケトン体が使われます。ケトン体をエネルギーとして使用するとケトーシスの状態に体がなり、ケトン臭やアセトン臭など甘酸っぱい臭いがするみたいです👃

 

減量といっても栄養バランス、必要カロリー数など色々考えなければいけないので大変だと再確認しました。単に減量といっても目的によっても方法が変わってくるのでたくさん知識をつけたいと思います✏️

内科学セミナー

2025年02月13日

こんばんは、Dr.須郷です。

今夜、内科学のセミナーがありました。

今日のテーマは消化管内視鏡検査についてでした。

内視鏡検査は消化器症状(吐き気、下痢)のある子に対して有効な検査です。

内視鏡検査のメリットは

・体への侵襲が比較的少ない検査

・検査時間が長くない

・粘膜病変の評価に優れている

ことが挙げられます。

デメリットは

・基本的には全身麻酔が必要

・消化管の全てを評価できるわけではない

・粘膜以外の病変の評価ができない(粘膜しか採取できないため)

・装置、手技に慣れが必要

などが挙げられます。

内視鏡検査を行うことで病気の診断ができ、治療に進めるのでかなり有用な検査ですが、症状が治らないからとすぐに内視鏡検査に進むのは一般的ではないです。

大切なのは問診や糞便検査、血液検査、超音波検査などをしっかりと行い、食事変更や駆虫薬の投与など基本的な治療を行い、麻酔をかける必要がある内視鏡検査を行う前に治療反応があるかを確認することです。

どの検査も一長一短があり万全なものはないのでそれを使うべき状況の見極めが大切であると個人的には思います。

子犬子猫セミナー

2025年02月12日

こんにちは。看護師の難波です。

 

jahaの子犬子猫しつけセミナーに2日間参加しました。

 

1日目はもみの木フォーラムへ参加しました。動物のために何ができるかを考え続けている熱い思いを持った、獣医師・愛玩動物看護師・動物ケアスタッフなど色々な役職の
視点から発表、議論が行われました。

特にチーム獣医療についての議論は、言葉は聞くけれどチーム医療って具体的に何だろう、現在の現場で何が実践できるのかということを話し合い、とても刺激になりました。

 

2日目はそれぞれのクラスの様子を録画したものを観ながら勉強、実践的にクラスの仕方を学びました。

 

クラス実施の上で安全性・分かりやすさ・楽しさが大切になってきます。
例えばリード管理。意識しないとダラーンとたれがちですが、これが怪我、事故につながっていきます。
自分自身のリードの受け渡し・管理しっかり意識していきたいと思います。

今回たくさんのことを学んだので業務、クラスに活かしていきます。

眼科セミナー

2025年02月11日

こんにちは、看護師の石井です🐱

先日院内にて眼科セミナーを受講しました👀

今回のテーマは「先天性眼疾患」についてでした。

先天性眼疾患とは、出生時、まぶたを開いた時、または生後6~8週までに存在する眼の異常のことを指しています。

割合としては先天性白内障が犬では多く見られるようです。実際に頭数が多いというのもありますが、他の疾患に関しては出生後安楽死されてしまう事も少なからずあるようです、、😢

 

他にも元々眼振を持っていたり、片方だけ目が小さかったりと先天的な異常を持って産まれてくる子もいますが、ものによっては生まれてからずっと付き合って生きているため、本人からしたら不快感や、生きにくさなどはほぼ無く過ごせるようです。そのため経過観察として無治療のものも多くあります。

 

全てが経過観察でいいものでは無いので、何か普通とは違う気がする、本人のQOLを下げるものでは無いかなど、1度検査してあげるのがいいかと思いました!

 

インプルーブ外科セミナー

2025年01月31日

こんにちは獣医師の森本です!

先日、大阪で開催されま外科のセミナーに参加させていただきました✏️

今回は「肝臓および胆嚢の手術」、「泌尿器系の手術」、「色々なヘルニアの整復術」などを中心に学んできました。

今回はフランスから来日した外科の専門医の方々が指導してくれました🇫🇷

他分野にわたる手術の手技を高いレベルで学ぶことができました✨

また、手術の手技だけではなく、各々の病気の原因、特徴、治療成績に基づく手術の術式の選択など基本的な部分に関しても最新の情報をふまえて教えていただけて、大満足な内容でした。

今回学んだ知識や手術の技術を習得し、自分のものとして活かせるように、セミナー後も日々精進していきたいと思います❗️

インプルーブ外科セミナー in 大阪

2025年01月29日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

先日大阪で行われた外科のセミナーに参加してきました。

今回の外科のセミナーはコロナ禍前から参加させていただいているもので、

かれこれ6年くらいになるのではないでしょうか(本当は2年で終わる予定でした)…。

お陰様でベーシックコースの試験に無事合格し、ISVPSといわれる国際的な獣医教育機関の外科認定医をいただくことができました。

より正確で、安全な手術を提供できるように努力を重ねていきたいと思います!

 

最後となった今回のテーマは

『肝臓』、『泌尿器』、『ヘルニア』でした。

 

『肝臓』の講義では、体内で最も大きい臓器の一つである肝臓の

外傷や、腫瘍を想定した手術の血管系を含めた解剖学の知識や、手術方法を復習しました。

代表的な肝臓の手術には、肝臓がん(肝細胞癌)の摘出手術、胆嚢摘出手術が挙げられます。

・肝臓がん

肝臓がんの中でも最も多いものは、肝細胞癌です。

癌と名前はつきますが、犬の肝細胞癌の多くは、孤立性に大きな腫瘤を形成するタイプで、摘出後の中央生存期間も1200日以上なので、

比較的完治が可能な癌と位置付けられています。

犬や猫の肝臓は6つの葉から成り立っており、どの部分に腫瘤ができるか?によっても大きく手術成績に差が出ます。

腫瘤が巨大になるまで症状を起こさないことがほとんどなので、定期健診で早期発見してあげることが非常に大切です。

特に血液検査では肝酵素値の上昇が認められ、エコー検査では腫瘤そのものを確認することが可能なので、有効性が高いといえます。

高齢動物の肝酵素上昇の原因として一般的なものなので、もし、『健康診断で肝臓の値が高いといわれたけど、薬で様子を見ましょう!と判断され、投薬を続けている…』というような状況がある場合は、

一度しっかりと画像検査を受けられることを強くお勧めします!

 

・胆嚢

胆嚢の病気は犬で多く診断される病気です。猫でも起こりますが、手術が必要になることはまれといえます。

犬は胆嚢といわれる消化酵素を貯蓄する臓器に炎症や変化を起こしてしまうことで、慢性胆嚢炎(リンパ球形質細胞性胆嚢炎)や、胆嚢粘液嚢腫を発症するとされています。

その発生原因はまだまだ不明な部分が多いのですが、内科的な治療では限界があることが多く、

症状が重い場合や、再発を繰り返す場合は、胆嚢摘出手術が実施されます。

胆嚢の疾患は重度の症状が出てしまうと、周術期死亡率が最大で60%程度になってしまうため、手術だけでなく、その後も気が抜けない状態であることが多いです。

一方で症状がないか、軽微な状態での手術では10%程度まで下げることができるので、適切に検診を重ねて、

適切な手術のタイミングを見逃さないようにすることが大切です。

 

『泌尿器』では、尿管に対する手術方法を学びました。

たまたま先日別のセミナーでも、尿管に対する手術方法を学んでいたので、その理解をさらに深めることができました!

詳しくは過去のブログ報告をご覧ください。

 

『ヘルニア』といえば、皆さん腰のヘルニアを想像されるかもしれません。

しかし、今回は他のヘルニアとして、『横隔膜ヘルニア』、『会陰ヘルニア』を学んできました。

『横隔膜ヘルニア』とは、胸腔と腹腔を隔てる横隔膜が生まれつき(先天性)あるいは後天性(事故など)で欠損してしまう病気です。

本来腹腔内にあるはずの臓器が、胸腔内に入ってしまうことで、胸を圧迫し呼吸困難に陥ってしまったり、

低血圧を引き起こす可能性があります。

症状の重症度はヘルニアの大きさや、出ている臓器の種類、急性発症か先天的かで分けられます。

基本的には寿命や活動性に異常が出てしまうことが多いので、手術で治す必要があります。

手術は胸の中に出てしまっている臓器をもとに戻し、破れてしまった(もしくは欠損している)横隔膜を修復する。

というシンプルな手術です。

しかし、横隔膜が不足していたり、大量の臓器が逸脱してしまっていることもあり、簡単な手術ではありません。

また長期にわたり、臓器が逸脱していた場合は、その臓器が肺と癒着し、時には肺を含め、臓器を摘出しなければなりません。

特に猫では症状に乏しく、発見が遅れる可能性があるので、若齢時の健診と、診断後の早期手術が必要な病気です。

 

『会陰ヘルニア』は、お尻の周りの会陰部の筋肉が薄くなり、その間から腸が飛び出してしまう病気です。

ほとんどは未去勢オスの犬に発生します。これは複数のホルモンが筋肉を薄くしてしまうためと考えられています。

ホルモン性の問題であるため、両側に発生することも珍しくなく、同時に両方の手術を実施することも多いです。

時には猫や、メスに発生することもありますが、この場合は、咳や、発情、腹腔内の腫瘍など、

併発疾患があることが多く、注意が必要です。

会陰ヘルニアでは、外肛門括約筋、肛門挙筋、尾骨筋のいずれかの間から腸や膀胱が逸脱するとされています。

しかし、それぞれの筋肉を縫合するだけでは再発率が高いため、

現在は他の筋肉(内閉鎖筋、半腱様筋、浅殿筋など)を用いて、その不足分を整復したり、

総鞘膜や人工物を用いてより強固にする手術が用いられています。

手術時は同時に去勢手術が必須です。

外科手術をしても再発率が高い疾患の一つなので、術後も内科治療を継続することが一般的です。

定期的な摘便など内科治療で治療されているケースも多いですが、内科治療では腸に穴が開いてしまうこともあり、

時として命にかかわる合併症を引き起こしかねないため、原則手術が推奨されています。

 

いままでブログでも報告させていただいたように、当院では多くの外科治療を実施しております。

しかし、すべての手術が、すべて安全に行えるわけではなく、非常に難易度の高い手術も存在しますし、

手術はあくまで治療の一つの方法であり、治療のためには、手術前の適切で完全な検査、術後の集中管理などたくさんの治療が必要です。

今後も常に新しい知識や技術を習得し、少しでも安全な治療を実施していくとともに、

飼い主様や動物の希望に沿った治療になるように努力していきたいと思います。

 

また、非常に難易度の高い手術では、軟部外科、整形外科共に、外部の外科専門医のサポートを受けながら手術を実施しております。

外科治療(もちろん内科治療)でお困りの場合は、ぜひお気軽にスタッフにお声掛けください✨

外科専門セミナー

2025年01月27日

 

今日は山本先生の外科セミナーがありました。

酪農学園大学で外科手術をされている先生で日常的に遭遇する病気から難易度の高い手術までの手術が必要かどうかの思考プロセス、検査の流れなどかなり実践に則したお話でした。

その中でも興味深かったのが先生の専門でもある内視鏡外科手術、腹腔鏡手術などによりワンちゃん、猫ちゃんの負担を少なく状態の改善を目指す外科手術が必要かどうかの見極め方です。

 

日常的に急性の膵炎は遭遇することがある病気ですが、その炎症に伴い胆管の圧迫、閉塞がおこることがあります。詰まったままでは命に関わるので改善がみられない場合に腹腔鏡による胆嚢外瘻ドレーンまたは開腹により胆嚢十二指腸吻合術を行います。

 

血液検査や超音波検査などを読み取り病気がどのように影響を与え、変化していくのかを想像することが大切です。

 

口腔外科セミナー

2025年01月25日

こんにちは、獣医師のさくまです!

 

今回のテーマは抜歯の適応基準Part1です。

 

・歯周疾患罹患歯

歯科レントゲンで確認できる歯槽骨の水平性の骨吸収は垂直性の骨吸収より予後が悪く、抜歯が適応になることが多く状態です。また根分岐部病変の有無によっても保存できるか変わってきます。

・顎骨折線上にある歯周病罹患歯

歯周病性の顎骨折の場合は罹患歯を抜くこともありますが、あえて歯の一部を残し固定源とすることもあります。骨吸収の程度によっては顎切除の選択もあります。

・歯周病発生のリスクが高い歯

乳歯晩期残存によるもの、過剰歯、過剰歯根、回転歯、叢生、槍状歯、変形歯などがリスクとして挙げられます。このような場合は歯周病リスクを考え、抜歯や外科的矯正をすることがあります。

 

今回、抜歯の適応を学びましたがいずれの処置にしてもその後の歯磨きが大事であって、それで終わりではありません。口腔内のお悩み事がありましたらお気軽にご相談ください!

リハビリセミナー

2025年01月25日

こんにちは。看護師の田村です。

毎月リハビリ外来でお越しいただいている小笠原先生のリハビリセミナーに参加させていただきました。
今回のテーマは「減量と科学」ということで、減量の為のお話しでしたが、その前に基本的な栄養について講義していただきました。
まず、体重の増減の原則として、
減量したい場合:摂取カロリー<消費カロリー
筋肉をつけたい場合:摂取カロリー>消費カロリー
となっています。
カロリー(熱量)とは、1Lの水の温度を1℃上昇させるために必要なエネルギーのことを言うそうです。
栄養素には3大栄養素と5大栄養素があります。
3大栄養素とは、たんぱく質・脂質・炭水化物であり、5大栄養素はこれにビタミンとミネラルが入ります。
減量の為には3大栄養素のバランスが大切になります。
・たんぱく質(P):13〜20%
・脂質(F):20〜30%
・炭水化物(C):50〜65%
栄養を摂取するにあたり以上の割合が適切になるそうです。(PFCバランス)
これらの貯蔵場所は、
・たんぱく質:筋肉、骨、爪、毛に貯蔵される成分で、身体を構成する材料になるので、体を動かすエネルギーとしては消費されにくい。
・脂肪:体脂肪として貯蔵される。
・炭水化物:グリコーゲンとして筋肉や肝臓に貯蔵される。
運動によるエネルギー消費には有酸素運動と無酸素運動に分類されます。
有酸素運動は、ランニング・サイクリング・ウォーキングなど一定の動きをする運動です。これを行うことににより体脂肪由来のエネルギーが使用されます。
無酸素運動は、ウェイトトレーニング・ダッシュ・ジャンプなど瞬発力が必要な運動で、グリコーゲン由来のエネルギーが使用されます。
以上の栄養バランスと運動を取り入れて次回の講義から減量の話に入っていきます。
私自身も食事や運動ををする際に意識してみたいと思います!

眼科セミナー👁

2025年01月25日

こんにちは!獣医師の山野です!

 

先日眼科セミナーを受講しました👀

 

セミナーでは眼に特化した症例の写真が出され、これはどんな病気がありそうなのか、参加者でディスカッションするような形式なのですが、今回はその中の1症例を紹介します✨️

 

 

角膜とは眼の表を覆う組織で、人でいうとコンタクトレンズを付けるところです。実は角膜は3層構造でできており、上皮、実質、内皮の3つに分けられます。

 

よく眼をぶつけて角膜に傷を作るわんちゃん猫ちゃんがいますが、これらのほとんどは角膜上皮または角膜実質の傷で済んでいます😌

角膜上皮や実質は再生が可能な組織なので、傷が浅ければ1週間ほどで、傷が深ければ数ヶ月かかって治癒していきます。

 

しかし、角膜内皮は生まれた時に既に数が決まっており再生が不可能な組織なので、なんらかの原因で数が減ってしまうとそのまま数が減ったままになってしまいます😨

この角膜内皮が減ってしまう病気のことを”角膜内皮ジストロフィー”といい、現在の獣医療では完治できない病気と言われています💦

 

角膜内皮ジストロフィーになると、眼の痛みは全くないのに、眼の表面全体がぼんやり白くなり、年々それが広がっていき、最終的に見えづらくなったり、眼の炎症の原因になったりします🥹

現在は完治できる治療はないですが、少しずつ病気について知られてきているので、目薬などで病気の進行をゆっくりにすることができます✨️

当院でもできる治療もあるので、ご不安なことがあればぜひご相談ください😊