こんにちは!看護師の田村です。
小笠原先生のリハビリセミナーに参加させていただきました。
前回に引き続き加齢に伴うサルコペニアについての内容でした。
まずサルコペニアを判断する基準として、
・全身状態・病歴、治療・投薬、サプリ・食事内容や量・日常動作 の確認を行います。更に、運動器、神経学的評価、姿勢や運動、動作の評価を行ってサルコペニアを判断していきます。
加齢に伴うサルコペニアは完全に予防したり、元に戻すことは不可能とされているため、進行を遅らせることを目的とし、①食事で摂取するたんぱく質を増やす②適度な負荷をかける運動を行います。
①たんぱく質摂取量
若齢〜成犬より50%多く必要とされる報告もあったそうです。
実際に過去のデータでも45%たんぱく質含有フードの方が14%含有フードより筋量低下が有意に少なかったとの研究結果もあり、適切なたんぱく質の摂取の必要があることが分かります。
②運動では負荷が大きい運動と小さい運動を取り入れてバランス良く行います。
負荷が大きい運動では、
・ジャンプや階段の昇降・引っぱり運動・歩腹前進
負荷が小さい運動では、
・立位でのサイクリング運動・お手・犬座↔︎立位・体重移動
などを組み合わせて行います。
また、サルコペニアの要因となる加齢の進行を加速させる要因として、
・ストレス(吠える、分離不安など)
・環境(騒音、多頭飼育での他の子との関係性など)
・遺伝
・合併症
・栄養不足
・運動不足
が挙げられています。
すぐにできる対策としても、生活環境の見直しを行うことが大切です。
その上で、適切な運動と栄養(たんぱく質の摂取)をしてサルコペニアの進行を遅らせる取り組みを行っていきましょう。
リハビリの専門外来でもシニアケアについてご相談いただくことも可能です。
事前予約制となりますので、希望の方は当院までご連絡お願いします。