セミナー参加報告

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整形外科セミナー

2023年01月16日

こんにちは!獣医師の市川です!

今回は整形外科セミナーとして、「レントゲン検査」をテーマに勉強しました。

触診での検査に次いで整形を学ぶ上で大事になってくる検査がレントゲン検査になります。

骨折や脱臼だけでなく関節の腫れや解剖学的な位置関係から靭帯の損傷まで評価することができます。

今回はその基礎としてどの向きで撮影をするのか、どういった変化に対して何を考えていく必要があるか学びました。

今後の診察にも早速活かしていきたいです!

リハビリセミナー

2023年01月13日

こんにちは。看護スタッフの田村です。

リハビリ専門外来でお越しいただいている小笠原先生のセミナーに参加ささていただきました。

今回はシニアケアについて動物病院で取り組める事についてでした。

 

[病院での取り組み]

①診察にて一般状態のチェックを行います。合わせて、栄養面の評価(肥満度チェックも含む)、血液検査、整形外科検査、神経検査、理学評価、日常生活での動作での支障はないか、生活環境の評価を行います。

②その中で何か疾患が見つかった場合や、基礎疾患がある子にはまず疾患への治療から行います。

③そして生活環境や食事栄養管理についてご相談させていただきながら理学療法の介入となります。

 

最初の検査の中で特に注目したい項目については、血液検査でのリンパ球数、ヘモグロビン値、炎症マーカー(CRP)、総コレステロール値、タンパク、アルブミンなど免疫に関わる項目や代謝や炎症の数値を表す項目が挙げられました。

 

理学的トレーニングとして、日常での動作と関連付けて(排泄の姿勢が上手くできなくなってきたなど)の筋力トレーニング、栄養面での適切な栄養量の計算、サプリメントでの補助などを行なっていきます。

 

今後診察時での適切なシニアリハビリ計画を行なっていけるよう企画していきたいと思います🐶

シニアケアについてお悩みのことがありましたらお気軽にご相談ください

また、月2回専門外来も行っていますのでご予約もお待ちしております🙇‍♀️

リハビリセミナー

2022年12月30日

こんにちは、看護スタッフの石井です🐈

今回も小笠原先生のリハビリセミナーを受講しました!今回はDr.市川の愛犬ハリスにお手伝いしてもらい実習を行いました。

テーマは股関節周りのマッサージでした。

股関節形成不全やシニアになってきた子などに筋肉が固くなったり痛みがでたりします。

マッサージの仕方を教わりましたが、人にやるような感じでやると強すぎるし、さするだけでは効果がないし、、、コツがあるようでした!

骨格を考えながら解したい筋肉が触れたら少し押し込むようにして筋肉を筋肉の繊維の方向に向かって揺らすと良くほぐれるようです!実際にやってみましたが、なかなか上手くできませんでした😅

自分の足や腕でもできるので沢山練習して動物たちが眠くなってしまうようなGOD ハンドになりたいと思います👐

 

超音波実習セミナー

2022年12月25日

こんにちは、獣医師の井上です🐈

先日、画像診断医として来ていただいている石川先生に院内での超音波実習を実施して頂きました。

今回のテーマは犬の肝臓と脾臓です。

犬の肝臓は病気になっても症状が出るまでに時間がかかり、超音波等による早期発見が鍵になっています。

また、上腹部を占める割合も大きいことから、見たつもりになっていても全体を見切れておらず見逃しが起こる臓器でもあります。

そんな臓器を無駄を削ぎ落とした最短で見れる手技をレクチャーしていただきました。

解剖を意識し、ctと照らし合わせることで見にくかった場所と簡単に見ることができとても勉強になりました。

そして、次は脾臓です。脾臓は犬の左上腹部に大きくあります。その中でも脾頭部という場所が特に腫瘍が見逃されやすく、注意が必要です。脾臓も全体的なスクリーニング方法のレクチャーをしていただきました。

これらの内容をしっかりと今後の診察に活かして行こうと思います。

皆様のワンちゃんも年齢が高く症状のない肝数値の上昇など、定期的にエコー検診をしてみるのもいいと思います!

良いクリスマスを過ごせますように。

皮膚科セミナー👂

2022年12月23日

こんにちは!獣医師の山野です。

先日皮膚科のセミナーを受講してきました📚✍🏻

今回のテーマは外耳炎と、マラセチア皮膚炎についてでした👂

ここでは外耳炎についてお話したいと思います👂👂👂

外耳炎とはその名の通り、外耳(鼓膜までの耳の通り道)に炎症が起こっている状態のことをいいます。

外耳炎の原因として、大きく分けると、皮膚炎、精神的な要因、感染があげられます。

皮膚炎が原因の子では、耳の中の脂っぽい耳垢に反応して炎症が起こったり、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎持ちの子の耳で症状が出たりします。

精神的な要因が原因の子の耳の中は引っ掻き傷になっていて、耳垢はあまり出てないことが多いです。

感染が原因の子は、耳の中から黄色の膿のような耳垢がたくさん出ているのが認められます。

また、再発を繰り返したり、治療来てもなかなか治らない外耳炎は悪化因子が隠れていたり、元々外耳炎になりやすい耳をしていたりとこじらせていることが多いです🤦🏻🌀

悪化因子としては、夏のジメジメ暑い時期だとか、元々耳の穴が小さい(フレンチブルドッグやパグちゃんに多いです💧)、耳の位置が本来の位置より垂れ下がったところについている(一部のダックスちゃんにみられますね🐶)、慢性的な外耳炎により耳が晴れてしまい耳の通り道が狭くなっている、などがあげられます。

外耳炎で悩まれている方はとっても多いです!

外耳炎かな?という症状があれば、ぜひ病院までご相談ください

悪くなる前に治しましょう👂

野崎さんセミナー

2022年12月23日

こんにちは😃

獣医師の足立です🐰

 

 

先日、社労士の野崎さんから教育担当者へ向けてのセミナーがありました。4月からの育成に関して、良かった点、反省点を振り返り、来年度へ向けての改善点を練りました。

 

日々の業務中はなかなかゆっくりと時間をかけて話し合える機会は少ないのですが、このセミナーを通じて教育担当者個々の意見を交換することができ、とても有意義な時間を過ごすことができました!

 

 

やってみて良かった、継続したい点もあり、また更に改善した方がいい点もあがったので、来年度の教育に活かしていきたいと思います✨

RECOVER実習

2022年12月18日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

先日、東京で行われたRECOVER実習に参加してきました。

ところでみなさん、『RECOVER』ってご存じですか?

 

〇RECOVERとは

世界基準の心肺蘇生~獣医蘇生再評価運動(RECOVER)の目的は、

【獣医療における最新かつエビデンスに基づく統一したCPRガイドライン】を提供し、

救急獣医療における治療標準を上げるためにそのガイドラインを広く拡散させること、

そして【心肺停止に至った犬猫の転帰を改善】させることです(RECOVER webサイトより抜粋)。

人の心肺蘇生(CPR)では明確なガイドラインが存在し、それに基づきCPRを実施することで救命率が上昇することが知られています。

犬や猫でも同様のガイドラインを作成し、CPRの救命率を向上させるための運動があり、それがRECOVERです。

RECOVERは講義と実習からなっており、私も講義は3年ほど前に終えているのですが、その後の実習が、

コロナ禍の影響で実施されず、今回ようやく再開し、実習に臨むことができました。

国内外から救急救命の第一線で働く、様々な講師が集合し、とても緊張感のある実習でした。

 

〇心肺蘇生(CPR)とは

CPRには、その場ですぐに行うべきBLS(一次救命処置)と病院で薬物などを用いるALS(二次救命処置)があります。

動物の場合は、救急車がないことや、もともと体調が悪い子でCPRが必要になることが多い状況などから、

BLSとALSはほぼ同じタイミングで行われることが一般的です。

BLSとは、気道確保と、胸部圧迫で成り立ちます。

胸部圧迫は、小型犬や胸の深い犬(ピンシャーやボルゾイなど)であれば、心臓の直上を、

大型犬で胸部が丸い犬(レトリーバーなど)であれば胸の一番高い部分を圧迫します。

両手を重ね、肘をまっすぐにし、体幹を使って胸が1/2~1/3程度沈むように圧迫します。

圧迫後は完全に再度胸が完全に膨らむように圧迫を解除し、100~120回/分のスピードで圧迫します。

30回圧迫したら、動物の口を完全にふさぎ、鼻を口で覆って、頸を伸ばすように気道を伸ばし、2回大きく息を吹き込みます。

 

一方で、ALSは病院で行われる方法で、

薬剤の投与を決められた周期で行います。

もちろん、人工呼吸や、胸部圧迫は継続しますが、人工呼吸は気管挿管を行い、6秒に1回のペースで行い、

自己心肺の再開を目指します。

 

しかし、動物の場合、病院外で心肺停止に陥った場合の救命率は非常に低く、

実際、飼い主様向けのアンケートでは、自宅で動物が心肺停止に陥った場合に、どうしたらいいのかわからない…。

という方が90%以上にのぼるようです。

実はそういった思いは、飼い主様だけではありません。

消防士や救急救命士の中でも、70%以上の方が動物に対して救命処置を実施してあげたい!

と思っていただけているようです✨

そこで、消防士と獣医師がタッグを組んで生まれた団体が、『日本ペットBLS防災学会』です。

この学会では、ペットに対するBLS(一次救命処置)の普及活動をしており、

その一環として、飼い主様向けの資格の案内がされています。

自宅で大切な家族であるペットの身になにかあった場合、病院に連れてきていただくまでの処置が鍵になる可能性があります!

もし、少しでも興味を持った方がいれば、リンクを貼っておきますので、ぜひのぞいてみてください

https://congrant.com/project/jspbb/5275

 

ちなみに、RECOVER実習は、実習のみならず、きちんと理解できているかを確認するため、

シュミレーターを使ったテストがあります。

5人でチームを組んで、症例を模したCPRを実施。

無事に救命に成功すれば、合格となり、RECOVERのライセンスを取得することができます!

当院からは、浅沼、森本の二名が参加。

別々のチームで実習を行いましたが、二人とも見事に合格😊

そろってライセンスを取得することができました!

動物業界で、RECOVERのライセンスを持っている獣医師はまだまだ少ないですが、

少しでも動物の力になれるように一層頑張りたいと思います!!

実習は、このように心肺蘇生練習用の模型を使って行われます。

臨床病理検討会

2022年12月17日

こんにちは!獣医師の山野です。

先日臨床病理の症例検討会に行ってまいりました!

今回の症例は猫伝染性腹膜炎の猫ちゃんについてでした。猫伝染性腹膜炎(FIP)とはFIPウイルスによる感染症で、通常、1歳以下の子猫に好発し、発症後の平均生存期間も約9日ととても短く、FIPは猫たちに対する脅威です。FIPは近年まで診断がついた段階で「致死率100%の治らない病気」として恐れられていました。 しかし現在、画期的なお薬の登場で「FIPは治る病気」に変わりつつあります。 このお薬とはモヌルピラビルという人用の抗ウイルス薬です。まだ猫では安全性が確保されておらず、試験的に治療するという形を取っていますが、確実に効果はでているようです🤔 今回のセミナーではモヌルピラビルによりFIPの症状が緩和した症例について学びました📚✍🏻

次回も頑張ります

リハビリセミナー

2022年12月17日

こんにちは、看護師の松下です🐭

先日、小笠原先生のリハビリセミナーを受けました。今回の内容はミトコンドリアについてでした。

ミトコンドリアとは細胞の中にあるエネルギーを作る物質です。ミトコンドリアで作られたエネルギーによって私たちは体を動かしたりしています。

残念ながらミトコンドリアも老化などによって働きが衰えてきます。その影響で体力が下がったり、筋肉や内臓などの働きが衰えたりします。それを少しでも予防するためにミトコンドリアを鍛える方法をいくつか教わりました。

①カロリー制限

生き物は空腹になると消化管からグレリンというホルモンが放出され、このグレリンはサーチュインを活性化させます。サーチュインは長寿遺伝子ともいわれ、遺伝子の修復や酸化ストレスを抑制するなどの働きがあります。

②運動

運動をすると脈拍が上がり細胞に酸素などが行き渡ります。その結果ミトコンドリアも活性化するということです。

そのほかにも体を温めたり、反対に寒さを感じたり、抗酸化作用のある食べ物を摂取することでもミトコンドリアは活性されるそうです。

どれも健康のために必要なことでしたが、体の中でどのように作用しているかがわかってより深く理解することができました。私もミトコンドリアを元気にして、長く健康でいられるようにしたいです💪

小動物CT研究会

2022年12月16日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

 

どんどん年末が近づいてきていますが、今年中にやりたいことリストは増えていて、焦っています💦

皆様は年の瀬の準備はどうですか?

 

先日、CTの勉強会に参加してきました。

今回のテーマは『膵臓』

膵臓ってあまり馴染みのない臓器ですよね?

身体のほぼ真ん中あたりに位置し、地味だけど、なくてはならない重要な臓器です。

今回は犬の膵臓疾患がテーマでしたが、その中でもインスリノーマと膵炎について説明がありました。

◎インスリノーマ

インスリノーマとは、血糖値をさげる働きのあるインスリンを過剰に分泌する悪性腫瘍です。

腫瘍自体は比較的小さいことが多いですが、低血糖を示し、発作を起こしたりするため、症状は重くなります。

超音波検査でも見つかることはありますが、発見できる確率は50%程度で、見つからないこともあります。また、複数腫瘍があったり、転移していたりすることもあり、治療を選択する事が難しいこともあります。

一方CT検査では100%とはいえないものの、多くの腫瘍を見つけることができるため、非常に優れた検査です。

 

◎膵炎

犬において膵炎と診断されることは非常に多いですが、その診断にはかなり曖昧なケースもあり、軽症〜重症まで様々です。

他の病気に併発して膵炎を認めることもあり、より重症では血栓を併発して死亡することもあります。

膵炎のときは腹部の痛みが強く、超音波検査が難しいこともあるため、CT検査は重症度や、予後を予測するために有効だと言われています。

 

いずれの病気もCT検査が必須ではないかもしれませんが、CT検査をすることでわからなかった部分がクリアになったりするため、治らない場合には考慮してあげたほうがいい検査だと思います!

もし、検査を希望の場合は事前予約制なので、まずはご連絡いただければと思います。