セミナー参加報告

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歯科セミナー🦷

2025年03月28日

こんにちは!獣医師の山野です!

今回はタイで抜歯の実習に行かせてもらいました!

日本ではなかなか出来ない、生体を使った実習でした。1日目は犬で2日目は猫で行いました。

犬も猫も3種類の歯があります。1番手前にある小さい歯を切歯、牙を犬歯、犬歯より奥の歯は臼歯といいます。

犬は切歯が12本、犬歯が4本、臼歯が26本と歯の数が多いです。ちなみに人間は本です。

切歯と犬歯は根っこが1本である単根歯、臼歯は2根歯と3根歯にわかれます(猫は単根歯もあります)。特に抜歯が難しいのは歯根が深い犬歯と3根歯の臼歯です。

犬歯の歯根はすごく深く、見えている部分より、歯肉の中に隠れている部分の方が2倍くらい長いです。

そのためまずは犬歯周囲を覆っている歯肉を剥がし、歯が埋まっている歯槽骨(顎の骨)の1部を削ります。歯槽骨を削ると歯根が見えてくるので、その状態で歯槽骨から犬歯を剥がして抜歯します。

抜歯後はぽっかり穴が空いた状態になるので、周囲の歯肉同士を縫って穴を防ぎます。

難しいポイントは歯槽骨をどのくらい削るかどうかの判断です🤔

歯槽骨を削れば削るほど抜きやすくはなるのですが、顎の骨をすり減らすことになり、顎骨折のリスクがあがります🦴この塩梅がすごく難しかったです😌

臼歯は2根歯、または3根歯であることが多いので、まずは機械を使って歯を割ります。

2根歯であれば1分割、3根歯であれば2分割して、単根歯にしてから抜歯します。

歯根はハの字に生えているのでそのままでは引っかかってしまい抜歯できないからです。

難しいポイントは特に猫は歯が小さく脆く、適切に切って、歯根が生えてる方向に沿って抜歯しないと、すぐ割れてしまうことです。出来るだけ割れないように綺麗に抜くことがポイントです😌

専門の先生に実際の抜歯してるところを指導してもらい、すごく勉強になりました!

明日から診察で生かせていきたいです✨️✨️

歯科セミナー in バンコク

2025年03月24日

こんにちは、獣医師の森本です!

先日、タイのバンコクで開催された口腔外科実習のセミナーに参加させていただきました🇹🇭

今回の実習では犬と猫の抜歯についての手技を学びました🦷

実習内容は犬と猫の検体を使用し、自分達が実際に抜歯を行っているところを講師の先生に見てもらいながら指導をしていただくといった形式でした。

抜歯に関しては普段の診療でも多く行っている手技でしたが、今回指導していただいた講師の方の手技と自身の手技を比べると、まだまだ技術的に足らない箇所や綺麗に抜歯するための細かなポイントがあるのだなと痛感しました。

今回の実習で様々な抜歯の技術や考え方を身につけることが出来たので、今後の日々の診療にも活かしていきたいと思います✨

写真は実習の会場として使用させていただいた大学の受付にいた猫ちゃんです!

毎日、違ったコスプレでお出迎えしてくれました❗️

皮膚科セミナー

2025年03月15日

こんにちは、看護スタッフのこんです。

先日、皮膚科セミナーを受けました。

看護師、トリマー向けにセミナーを開いていただきました。

 

今回は、ニキビダニ症、膿皮症、皮膚糸状菌症、疥癬症の疾患に関して説明してくれました。

 

ニキビダニ症は、痒み、身体中に赤くぶつぶつとした紅斑、脱毛などが症状。

疥癬症(ヒゼンダニ)は、肘、腹部、耳などにフケや脱毛、激しい痒みがあらわれます。

 

対処法として、

ニキビダニ症や疥癬症は、フィラリア予防薬(抗菌薬)が効果を示してくれます。

投与して、症状出てから1ヶ月後はとても綺麗な健康な肌に治っていました。

予防薬でとても綺麗になることを学べて良かったです!次回も楽しみです!

 

このような症状が出たり、普段と様子が違うなど、些細なことでもお悩みがありましたらご相談ください!

口腔外科セミナー ~抜歯~

2025年03月15日

こんにちは、獣医師の江木です。

先日、口腔外科セミナーを受講してきました。

今回のテーマは歯周病の抜歯治療についてでした。

 

抜歯は、歯周疾患があり内科治療で回復が望めない場合に適応とされます。

 

今回は歯周病診断とステージ分類、各々のステージに必要な治療方法、スケーリング・抜歯実施に使用する器具と使い方を学びました。

 

歯周病は放置しておくことで腎臓病や心臓病など他の疾患にかかりやすくなると考えられており、抜歯は口腔内の痛みを取り除くだけでなく、健康寿命にも関与しているといわれています。

 

歯周病だけでなく、破折歯や乳歯遺残など各々の歯の状態を正確に診断し、抜歯が必要であればそのこたちの口腔内を今までよりもより一層綺麗に治してあげられるよう、トレーニングを積んでいきたいと思います。

 

次回は実際の抜歯実施時に必要な知識・手技と合併症についてです、楽しみです!

 

 

整形・神経外科実習

2025年03月15日

こんにちは、獣医師の江木です。

先日、バンコクで行われた整形・神経外科セミナーに2日間参加してきました。

昨年は猫について、今年は犬についてで、実際に献体を用いて手術手技を学ばせていただきました。

 

1日目のテーマは整形外科でした。

・膝関節内側・外側アプローチ

・大腿骨外側アプローチ

・骨盤骨折アプローチ

・肩関節アプローチ

・上腕骨外側・内側アプローチ

・肘関節アプローチ

を学びました。

これらは骨折整復や関節脱臼整復、前十字靱帯整復、膝蓋骨脱臼整復などを行う際に必要になる手技です。

 

2日目のテーマは神経外科でした。

・片側椎弓切除術

・ベントラルスロット術(腹側減圧術)

を学びました。

片側椎弓切除は胸腰部の椎間板ヘルニアに対し脊髄減圧を行う際、ベントラルスロット術は頸部椎間板ヘルニア整復やウォブラー症候群に対し脊髄減圧を行う際に実施する手術です。

 

今回の実習経験を生かし神経疾患や整形疾患で困っている動物たちを救えるよう、今後も正確な診断とそれぞれの患者さんにとって最善の治療をご提案できればと思います!

亜熱帯地域らしい日本では見たことのない植物が沢山生えてました🌿

眼科セミナー

2025年03月13日

こんにちは、獣医師のサクマです!

先日、眼科セミナーに参加してきました!今回のテーマは緑内障です。

 

緑内障とは眼圧上昇に伴う一時的、永久的な視神経障害のことです。人では正常眼圧緑内障が多いですが、犬猫では報告されていません。なので高眼圧≠緑内障ということです。

 

動物では原発性の緑内障は少なく、ぶどう膜炎や水晶体脱臼などによる続発生の高眼圧によるものが多いとされています。遺伝的に多い犬種として柴犬、アメリカンコッカー、シーズーが挙げられています。一般的に中〜高齢に多く、症状として充血、流涙、羞明が認められます。

 

緑内障の治療は2つで、“眼房水の産生を減らす“もしくは“眼房水の流れを良くする“ことです。基本的には点眼治療になりますが、外科的な介入が必要になることもあります。

外科的治療には半導体レーザーを用いて眼房水の排泄を促進するもの、排泄ドレーンを設置するもの、義眼やシリコンインプラントで置換する方法があります。

 

病院に来院されるほとんどが慢性的な緑内障であり、初期の緑内障をご家族が気づくことは難しいことが多いです。柴犬、コッカー、シーズーさんはもちろん、中齢を迎え眼が開けづらそう、眼が赤いなどの症状があればすぐにご相談いただければと思います。

リーダーズキャンプ🌴

2025年03月10日

こんにちは、獣医師のあさぬまです。

3月になって温かくなったと思いきや、雪が降ったり、また寒くなってしまいましたね…。

早く温かくなってほしいですね☀

 

先日、2泊3日でリーダーズキャンプに参加してきました。

昨年も参加させていただきましたが、今回は、元々ディズニーリゾートでカストーディアルキャストとして働き、

日本におけるディズニー教育の礎を気づいた、鎌田洋さんの話を聞いてきました!

 

ディズニーリゾートに行くと、幸せな気分になる方が多いですよね?

なんとリピート率は98%以上になるそうです。

もちろん、特別なアトラクションやショーが魅力の一つかもしれませんが、

多くの人を惹きつけて止まない魅力は、そのキャスト(従業員)ではないでしょうか?

ディズニーリゾートでは、キャストが一人一人考え、いつでもゲスト(お客様)に幸せを届けられるように仕事をする理念があるそうです。

ディズニーリゾートの創始者であるウォルトディズニーが考えたディズニーの理念は、

『We create happiness』

幸せを作ることこそが、自分たちの仕事である!

という誇りをもって仕事をしているとのことでした。

鎌田さんの配属された『カストーディアルキャスト』という仕事は、

日本語では、美の管理人と訳されますが、平たく言うと、掃除の人です。

その中でも鎌田さんはナイトカストーディアルキャストに配属されたそうです。

ナイトカストーディアルとは、夜間清掃員のことです。

ゲストもいない、アトラクションも動いていない、キャラクターもいない

そんな中で仕事をすることに、はじめは疑問や、手を抜く感情があったそうです。

しかし、アメリカで清掃を担当していた『そうじの神様』ともいうべき人と出会い、

どんなところにも手を抜かない。

自分のしている仕事がいかに素晴らしくて、いかに大切なことなのか?をきちんと理解できるようになったそうです。

一見直接ゲストと関係なさそうなナイトカストーディアルでも、

翌朝を迎え、期待に満ちたゲストを気持ちよく迎えるためにとても大切な役割を担っている。ということに気づいて

より仕事に対し、誇りをもって働くことができるようになったと言っていました。

 

ディズニーでは、行動規準として

①安全

②礼儀正しさ

③ショー

④効率

+インクルージョン(多様性を歓迎し、尊重すること)

をあげています。

そのどれもが大切ですが、すべて実行するのは『人』です。

すべてのキャスト(スタッフ)が組織の役割を理解し、すべての訪れる人を満足させたい!という気持ちをもって

成長できるようにするためのノウハウをたっぷり聞くことができました!

 

もちろん、いらっしゃる飼い主様や動物たちになるべく満足のいくものを提供したい!

という思いは変わりませんが、より一層精進し、

ホスピタリティ溢れ、信頼できる病院を目指したいと思います✨

しつけセミナー

2025年03月07日

こんにちは。看護師の難波です。

 

先日、院内で月に1回開催していただいているしつけセミナーを受講しました。

 

今回はパピークラスで実施しいてる「色々な人に慣れよう」を考えようというテーマで学びました。

 

色々な人に慣れようとは、柔軟に物事を受け入れやすい時期であるパピーのうちにご家族以外の人にも慣れるという練習です。実際に参加していただいている他の飼い主さんからおやつをあげてもらうというのを行っています。

 

食べれない子は緊張・恐怖、興奮、食欲がないということが考えられます。

食欲がないのであれば朝ごはんを少なめ、または抜いてきてもらうのも1つです。

また恐怖を感じている子にはまずはハードルを下げて飼い主さんからもらうから始めます。

またなるべく目を合わせないようにしたり、飼い主さんが一度手で握って匂いがついたものを挙げてもらうなど色々な工夫があることを学びました。

 

逆に元気な子はおやつではなく、おもちゃで他の飼い主さんと遊んでもらうのも効果的です。

 

 

実際に模擬パピークラスを行い、アドバイスをいただけるのはとても勉強になりました。

ケースバイケースで正解があるわけではないので、今回学んだことを活かしその子に合った対応ができるように頑張っていきます。

 

 

救急セミナー 報告 2/17

2025年03月04日

救急セミナー

こんにちは!看護師岩國です。

先日開催された救急セミナーについて報告します。

今回も横浜動物救急診療センター、杉浦先生をお招きし、お話を伺いました!

今回のテーマは輸血。

人に通じるところも多い獣医療ではありますが、動物の輸血と言うとあまり印象が無いところ。

輸血に大切な血液型ですが、そもそも犬猫の血液型って何型があるのでしょうか?

犬には主にDEAと呼ばれる血液型で1.1型、1.2型と人のようなA型B型ではなく、数番で存在します。また、その数に+-が設定されています。猫に関してはA型B型とAB型の3種となっています。

当院では動物の血液型を知るために採血を行い、専用の測定キットを用いて判断しています。

そうして血液型の判定を行った後、クロスマッチ試験と呼ばれる血液の凝集反応を見る作業を行います。この試験は血液に含まれる血球成分と液体成分を分離し、それぞれを混ぜ合わせて反応を見るというものです。この作業において、血球成分が凝集するかどうかで輸血可能かどうかの判断材料としています。

先生いわく、輸血に関して最もハードルが高いのがドナーを見つけることだそう。一瞬の採血でさえ難しいわんちゃん猫ちゃん、加えて1頭から手に入る血液量、それらの希少性を加味するとドナーになれる子がいかに少ないかお分かりいただけるかと思います。

当院でもドナーとなってくださる動物たち、オーナー様の協力のおかげで効果的な治療を行っていますが、まだまだ需要が上回る状況は続きそうです。

最後に、個人的に気になった内容を紹介します。1つは自己血輸血。簡単に説明すると、自分の血を薄めたり、保管したりして利用する方法です。輸血の最大のリスクである免疫反応を限りなく抑えられる他、ドナーの確保を必要としない面でとても優秀な方法に感じました。

もう1つが異種間輸血。犬から猫への輸血での論文を元にお話がありました。

どちらも量や質、保管など、リスクや設備に難がありそうであれど方法としてはとても興味深く感じました。一方、従来通りの輸血への信頼もますように思います。

私はこの講義を通して、血液の貴重性を感じ、近いうちに自身も献血行こうと思いました。

人並みに痛いのは避けたいところですが、献血に来てくれる我慢強いわんちゃん猫ちゃんに負けないよう頑張ります💪

杉浦先生、講義ありがとうございました!

画像診断セミナー

2025年03月02日

こんにちは獣医師の森本です!

先日、院内で画像診断のセミナーと実習が行われました✏️

今回は「肝臓と脾臓のスクリーニング」について勉強しました。

最初に肝臓と脾臓の身体の中での位置や見るために必要なランドマークなどを講義で教えていただき、その後、講師の先生にデモを行なってもらい自分たちが実習するといった流れでした。

講師の先生の前で実際に検査を行うのはとても緊張しましたが、正しいやり方へ直ぐに修正していただけるため、とてもためになりました✨

また、各臓器の解剖学的な位置を理解して身体の中を3Dでイメージしながらエコー検査をすることがエコー検査の上達に繋がるのだと改めて思いました。

今回、学んだことが他の検査にもいかせるように色々と考えて検査したいと思います❗️